少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

3006 自販機悲哀物語

2/17-18

FBFのみなさま、おはようございます。
今朝はお気に入りの缶コーシーが売り切れでした。

飢えをしのぐために、一時期、自販機に缶コーシーを入れるバイトをしたことがあります。

日給8000円、交通費自腹。
あれ、簡単そうに見えて、けっこう複雑で、しかも生命の危険を伴うのです。

大手飲料メーカーのトラックの助手になるのですが、だいたい一台につき40種〜50種の飲料が積まれています。
まずは倉庫集合でコンピュータで弾かれた数量のケースを調達して、自分が乗るトラックの前に運ぶ。それを運転手がルート順にトラックに積む。

どこに何があるのか覚えるのがまずたいへん。

積み終わると毎日毎日、同じルートを回る。
運転手が自販機を開け、ピピピッと操作すると欠品の数が表示され、運転手がお金を回収してる間に、私が欠品分の商品をトラックから出し、カゴに入れる。

スピードが大事で、モタつくと歳下の運ちゃんに怒鳴られる。

実際、自販機に入れるのは運転手。ここは間違いがあってはならないのでバイトには任せない。
そして、空きカン空き瓶の回収もバイトの仕事。時間がないので仕分けはしない。

デカいビニル袋にぶち込み、トラックの屋根の専用台に乗せる。

基本、休憩はないので、昼メシは車内でコンビニ弁当。これ、飲料メーカーの運ちゃんはまだマシ。

佐川急便さんの運転手は昼食食べてたら絶対に配達しきれない。常に走り続けてた。

飲み物もトイレに行く時間がないから、と飲むことはなかった。

ビルの中にある自販機への納入は冷暖房が効いていて天国だった。

國學院大学にも納入していた。学生たちが眩しく見えた。
聞けば運ちゃん、青山学院を出ているという。姉さんのダンナさんは医者だそうだ。

僕がいつも、助手席で待機の時間に医療関係の本ばかり読んでいるので、そんな身の上話になった。

「失礼に聞こえたら申し訳ないけど、青学出て、どうして自販機の配達人?」
「実は・・・」と青年は歳上のアルバイトに吐露する。
「僕は、本当は、製品の開発とかパッケージのデザインに興味がありまして、入社したんです。ですから、希望して入社した会社なんですけど、最初は配達からと言われて・・・。毎年、配置希望願いは出しているのですけれど」
青年と言っても、もう二十代ではあるまい。立ち入った事情を聞いた。

22で大学を出て、もう12年も自販機巡りをしているという。34歳か〜。

学生時代の彼女と結婚して幼子もいる。

大手だから収入は安定しているとはいえ、自販機巡りでは自身の才能とキャリアが活かせないと悩む。もっともな道理である。

もの静かな知的そうな青年だ。だからいいように使われているのかも知れない。

「転職とか考えないの?」
「はい、もう十年くらい考え続けてたます。でもあと一年、あと一年って考えているうちに、いい歳になってしまいました」
「そうだよね。この仕事、誰かがやらなきゃならんけど、すくなくともキミの仕事じゃないよね」
「はい、大事な仕事という認識はあります。でも、親とか同級生には言ってません。嫁は知ってますけどね、笑」
「不条理だ」
「安藤さん、そう思ってくれますか?」
「あたり前だろ!ワシが上司に掛け合う。案内せい」
「お気持ち嬉しいです。でも多分無理です。もう11年間も言い続けて来ましたから」
「そうか〜。じゃあ転職かね?」
「子供が就学するまでにはと考えていますが、この会社で積んだキャリアは自販機への飲料納入だけですからね。年齢も中途半端。収入は確実に落ちる。毎日毎日、将来のことばかり考えていますよ」

私たちが毎日のように無邪気飲む一本の缶コーシーに秘められたアナザストーリー。

その後、悩める青年は私の前から忽然と姿を消した。それ以来、彼は消息不明となった。
(本当は私が辞めただけで、忽然と姿を消したのは私の方であった)

私が辞めた理由は生命の危機を感じたからです。
建物内の配達は問題ないのですが、怖いのは路上販売機。
あれは三田界隈、二の橋辺りの交通量の激しい片側一車線。

運ちゃんが自販機に飲料を入れる手伝いで、カゴに入れた飲料を持っていると、自分の背中をかすめるように大型トラックがビュンビュン走る。

こら命懸けだわ、と思った刹那、4トン車の出っ張ったミラーがコツンと私の後頭部に接触

コツンだから、怪我もなく、4トン車は何事もなくひき逃げ(当て逃げ)ですが、運ちゃんも、気にすることなく、作業を続け、また次の現場へ。

あそこで轢き殺されたら保険(補償)はどうなるのか、刹那に考えました。

日給8000円の命懸けの体験を活かす手段を見つけました。

よし、中国で自販機を広めよう・・・、と真剣に考えたことがあります。

ビジネスパートナーの丁さんに提案しました。「爆発的に売れるぞ〜」と。
「いや、安藤さん無理です。中国、ドロボウいっぱいいますから」
「丁さん、日本の自販機はセキュリティは万全です。簡単に盗めませんよ」
「安藤さん、そうじゃないです。中国のドロボウはね、トラックで来て、自販機ごと盗んじゃいますから」
「・・・」

本日もついてる 感謝してます。
されど缶コーシー、されど飲み過ぎに注意。
安城北朝鮮中学の同級生S川は医療品のトラック運転手をしています。

日にPOKKAの甘い缶コーシーを20本飲む中毒患者です。でも血液異常はありません。

皆さんは真似しないように。

写真は昨日の朝昼夕食です。

本日も健やかな1日をお過ごしください。
もしも、ア◯ヒ飲料の配達員を見かけたら、その後ろ姿に「頑張れよ」とココロでエールを贈ってあげてくださいい。

さもすれば、あの日の青年かも知れません。

3005 生命を食す

2/17-18

「食べ物を残したり、粗末にしてはいけません」
家庭の教育と、「育ち」の偏差値です。
「お米ひとつぶに、七人の神様が宿る」と言われて育ちました。
かと言って、満腹なのに残すな、無理やり残物整理しろ、という時代ではありません。

我々には冷蔵庫があります。適量を食べればいいのです。
中国(広東省)ではレストランで残した料理は貧富の差は関係なく9割の人が、普通に持ち帰ります。

基本は家に持ち帰り温め直して食べるのですが、友人や知人に配ることも珍しくありません。

食べ残しですよ。日本人ならあり得ませんが、それも文化です。
僕の場合、病院の看護婦さんに持っていくと、とても喜ばれます。
作る側の苦労を知らないからこうなる。

日本も学校教育で、特に小学生のうちに、地場の一次産業への体験学習を義務付けるべき。

一次産業無くして日々の生活は成り立たないという事実を根本から植え付ける。
人間が生きる上で本当に必要とされる職業は二つだけである。
ひとつは、食糧を調達してくれる職種。ふたつめは病気を治してくれる職種。

あとはオマケ。

ゲーム屋も新聞記者も、骨董屋もコンビニも、政治家も警察官も本来は要らない。

3004 棒倒し

2/26-18

階下に見える小学校の校庭。
家々の隙間から、白と赤の帽子を被ったチビ達が行ったり来たりする。

意外と速い。半ズボンで元気なやつら。
わしらの頃は、騎馬戦、棒倒し、組体操、いわゆる戦後のどさくさ、裸足で赤が白をやっつける世代。
テレビで「零戦隼人」を観てから「敵方戦闘機ブラックタイガー」を攻撃するイメージで突っ込むわけですよ。

小学4年生〜6年生の混合チームですから体格差もあり、密集で殴られ踏まれてナマ傷だらけですけど、悪くても鼻血程度、保健室に担ぎ込まれる兵隊はおらず、チリ紙を鼻に突っ込んでおしまいです。
それでも、戦争体験者の大人達からは「もやしっ子」と呼ばれた世代。

とすれば、今、眼下にある子達は「かいわれっ子」の世代か?
いずれにせよ、たくましく育てないと。

3003 クレイジーマサの悲哀

2/16-18

FBFのみなさま、おはようございます。
夕べは粗相したシーツを看護婦さんに頼んで交換していただいたので心地良く眠れました。

お隣のベッドは手術直後の患者さんですが、「ご家族の方だけちょっと」と呼ばれる声に、他人ごとながらドキドキです。

最近では「布団に地図を描く」というフレーズをとんと聞きません。

紙おむつの影響でしょうか?

その地図を描いた布団を日光に干す光景も見られなければ、綿の布団も絶滅危惧種ですかね。

我々がチビの時代、地図布団の横で、反省のために立たされた同級生の子がいて、また、緊張のせいか、地図を描いてしまうという繰り返し。

で、眠るのが恐怖になり不眠症とかの悪循環。
これが低学年ならまだしも、高学年となると修学旅行の都合上、親も本人も担任も大いに悩むわけですよ。

結局、なんだかんだ言っても、加齢とは最終的には赤ちゃん帰り、私も、皆さんも、そのうちにオムツ、もしくは尿漏れパットのお世話になるわけで、どんな状態であれ、大も小も出ないことは重大な疾患ですが、出る分には健康であり、処理さえ間違うことなく遂行されればめでたしめでたしということです。

FBFのマコトさんのように大型トラックのドライバーの方は、駐車スペースもなく、小は1リットルの紙パックを常備しているそうです。

想像するに牛乳や茶の空きパックでしょうね。
難点はペットボトルのようにフタがないことだと思います。

洗濯ばさみでしょうかね、工夫は。
さりとて、ペットボトルでは挿入口の大きさが限られていて、あそこに挿入するには、いささかの課題があり、ある種のリスクを伴うことになります。

かく言う私も、骨董屋時代、真冬の世田谷ボロ市に出店の際、あまりの人混みで仮設の厠に行き来するのに往復で20分を要す始末。

骨董仲間で流行ったのは、ロングコートを羽織り、その内側にペットボトルという個人的仮設厠を内蔵して処理するという手法。

されど口径の問題は回避されず、みな四苦八苦。
そんな時代、ひときわ異才を放つクレージーマサという人物は真冬の荒川で行水するツワモノらしく「みんなバカだなぁ、こうすりゃいいんだよ、お前らホントにアタマ悪ぃな〜」と高笑いで見せてびらかしたのが、ペットボトルのアタマを自分サイズにカッターで切ったオンデマンド(on demand)の逸品。

憎めない異才は、フタのことは念頭になく、後日、ひっくり返して商品を台無しにした、あの人の回りはションベン臭いとのウワサが立ち、私が心配して様子見に伺うと、なにやら股間を押さえ脂汗を垂らしている、真冬にだ。
「マサ、どうした?」と問うと、
「あ、ビリケンの社長。俺になんかクリームをくれ」と言う。
聞けば、自慢のオンデマンドペットボトルにセガレを挿入した際に、ちゃんと面取りしていないが故、ギザギザに亀のアタマを引っ掛け、キズをつけたそうな。すぐにオロナインでも塗ればいいのだが、憎めない異才は、傷が塞がるまえに、気にせず、荒川で行水した。

さすがに見せてみろ、とは言えなかった。
「痛いのか?」
「痛い」
「病院に行け」
「やだ」
「なんで?」
「怖い。行ったことないし」
「腐るぞ」
「え?なんで?」
「バイ菌に感染してるから」
「腐るとどうなる?」
「死ぬよ」

マサが国保保有者かどうかは定かではない。

どうしても病院はイヤだと言うので、薬局でオロナイン軟膏を買ってやった。
「社長、このことみんなに言わないでね」とマサ。
「いや、絶対にみんなに言うよ」
「え、なんで、ヤダ」
「マサのチ◯ポはデカくなりすぎて、もうあの時の口径でも入らなくなったって言いふらしてやる」
「チ◯ポがデカくなった? ああ、それならいいや。オンナにモテるかなぁ〜」
「マサ、心配するな!チ◯ポのデカいオトコは魅力的だ、ほっといてもオンナがついてくる。でもそのチ◯ポは小さくしないと死ぬぞ」
「なんで?」

誰がこの男を憎めようか?

本日もついてる 感謝してます。
FBFのみなさまにとりましても、無理せず、我慢せず、膀胱をいたわり、自身の大便小便と向き合ってくださいね。便と書いて「便り(たより)」と読むそうです。

自身の内蔵との文通が大便小便です。

身体用語で「便りの無いのは良い便り」とは申しません。
本日も健やかで良き一日になりますように。

3002 日教組・愛教大

2/26-16

地元の中日新聞以外に、共産情報収集のため、朝日と赤旗を購読していた親父の影響もあり、小生も当然のアンチ日教組

あんまき高校の同級生FBFの諸君も、当時、なぜ、私が京大出の世界史教諭・有田を職員室や廊下で糾弾、目の敵にしていたか?それは奴が、日教組のバリバリの幹部で、校内でのビラ撒き、世界史の授業でのわん曲講義(だと思う、聞いていなかったのでわからんけど)など、目に余るものがあったからです。

ちなみに担任の松ちゃんもそうですが、英語の単位をもらわんといけないので、迎合しました。
とにかく愛知県は日教組天国。

しかし、日教組製造学園の愛教大付属高校は同じ駅を利用、ブレザー姿の女子が眩しくて、神々しくて、特に、幼稚園時代から、ずっと憧れていた神谷晴美ちゃんには、ついに一度も声をかけられず終い。

帰宅の電車は3年間、いっしょなのは岡田トヨジという悲劇。

3001 組体操禁止の愚

2/26-16

組体操の賛否。

自粛とか禁止とか廃止とか・・・。
怪我、団結力、忍耐、ゆとり教育、モンペ・・・様々な要素が絡み、結局が薬局、教育者は「生徒の安全重視」という名の「自己保全」を優先する教育委。

こうして、賛成派熱血先生は、モンペと教育委に萎縮去勢を強要され、日本の義務教育は軟弱ロボット金太郎飴製造工場と化す。

結果、ファミレス、コンビニで日常見かける使えないゆとり店員の大量発生。

この世代が政治経済の中枢に浸透すれば、日本はどうなるか、火を見るより明らかの構図、説明不要。
私が大尊敬する戸塚ヨットスクール戸塚宏校長は名大工学部出の工学博士。

教育論ではなく、人間の脳幹のメカニズムから、更生必要の荒くれ者を問答無用で、荒海に突き落とす。
「自分の死を自身の脳幹で感じた瞬間に恐怖を記憶し、弱い者いじめをしなくなる」という実践持論から。これで更生、救われた生徒は1万人以上。成果を数字で出している。
先生曰く「海に突き落とされなくとも、誰しも幼少期に木登りや鉄棒から、手が滑って落ちる刹那に、子供ながらに脳幹が死を予感しする。

その恐怖を克服しながら工夫成長し、自身が感じた恐怖から、他者に対する思いやりだとか、優しさというものを自然に身につけていく。

それが良質な人間性を形成する幼年期の必須体験」大いに賛同させられました。
大人になったらできないピラミッド。身体が柔らかく、かつ身軽だからこそできるアクロバット

その時期にしかできないことが必ずある。そんな子供の成長権利をモンペの抗議に屈して廃止撤退するとは愚の骨頂、自身と日本の首絞め。
根性とか絆とか、精神論も重要ですが、教育者なら、その必要性の科学的論拠も交えて検討すべき。

脳の足りない者が船頭では、船は目的地に辿り着かない。
高偏差値集団の防衛大体育祭の棒倒しこそ、文武両道の最たる教育。

あそこまで過激でなくとも、日本の義務教育をオールゆとりにすることは、まさしく日本の宦官制度。タマキンを抜かれて、少子化加速の愚。

安全策の消極的送りバント(戦略的バントは別)。

あるいは同点狙いのラグビーW杯南ア戦PG狙いでは興奮も感動も成長も期待も情熱も何も生まれない。

逃げるだけの人生が続くだけ。

3000 生かされる生命

2/26-16

ようやく、今日、遅延していた12月ボーナス月分の住宅ローンの支払い完了、40万弱、クッソ〜。
「3ヶ月滞ると競売にかけますからね〜」って丁寧語で恫喝してくるメガバンクの取り立て専門部隊。
住宅ローンと水道光熱費だけで年間300万強。

個人事業主だから、日々の交通費から交際費、海外渡航費も全て自腹で、年間ざっと350〜400万。

扶養家族3人は慎ましく生活してくれていますけど、学費もあるから、年間300万円強。

私のサプリメント代は月7万円だから年間84万円。

保険の掛け金は月5万円、年間60万。

酒、オンナ、ギャンブル、タバコ、一切やらなくても、年間、税抜き1000万円は最低必要です。
ところが、実際、そんなに稼いでいる実感がない、というかぜんぜん稼いでいない。

でも、不思議なことに家族全員生きている。

なんでだろう、本当に不思議。金ではなく、命のようなものを、天からいただいているような気がします。