少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

198  ブタのエサ計画

生ゴミをブタのエサに・・・。ずっと温めている計画です。
少し動いた時期があります。結論から言うと、日本では難しいということです。理由はリサイクルにした方が手間ヒマコストがかさみ、バイオ技術で作った方が栄養価のばらつきがなく安定供給ができ、しかも安価であるということです。
ただし、これは業者側の計算で、僕的のコストパフォーマンスには本来生ゴミを焼却するための費用そのものがゼロとなるので、その分を経費に組み込むと試算して、もしバイオエサと比較してプラスマイナスゼロなら、その分CO2の大幅削減に直結するため、これは公共事業として真剣に取り組むべきではないのか、と提案するのです。
大食の国・中国ではこんな感じです。(あくまでも広東省広州での話ですが)
「食は広州」にあり、ということで広州の外食率は上海、北京の大都市を抑え、常にナンバー1です。ご存じの通り、中華料理はほとんど食材を無駄なく使います。さらに食べ残した料理は、ほとんどの人が習慣として、例え餃子1個でも「ターパウ(包む)」といって、家に持ち帰り、翌日の朝食にしたり、家で帰りを待つ幼子や老婆に与えたり、あるいは隣近所の友人におスソ分けしたりするのです。それが習慣なので、特に違和感はありません。つまり家庭や飲食店においても、出る生ゴミは卵の殻とか、魚の内臓とか、本当にこれはもう食えないだろうという部位だけです。それでも量が量だけに、やはりかなり出るのです。
さて、そのゴミは当然のようにブタちゃんのエサになり、それを食べて大きくなったブタちゃんを耳や鼻や脳みそはもちろん、頭のてっぺんから内蔵、性器、爪だけを残した脚、尻尾まで人間様がしゃぶりつくすのです。ゴミは互いのウンチのみという教科書通りの見事な食物連鎖なのです。中国では今もそうしているのだから、どうして日本では出来ないのでしょうか?
実は、中国の飲食店ではゴミの分別はしていません。食品のゴミもビールのふたも一緒に棄てるのです。そのため、ブタちゃんの事故死亡率のナンバーワンはエサの中に混ざっていたツマ楊枝がノドに刺さるという人的なミスが原因なのです。
飲食業者は生ごみをポリ容器に入れて店外に出しておくと、養豚業者が無料でエサになる部位だけを手ですくって回収に来てくれるというシステムが定着しています。僕は日本、特に膨大な生ごみを生み出す東京のエサ部位回収業者になろうとしたのですが、コストの問題と厚生省や保健所の認可を取る手続きが天文学的に途方もないので挫折しました。
佃煮やの大手、錦松梅だって元は赤坂の料亭街からダシガラの削り節や小魚をもらってきて醤油で煮込んだことがはじまりです。つまりリサイクルですよね。
だったら、生ごみだってこうすればCO2削減だって多少の解決になるのではないでしょうか?韓国は中国の教訓を得て、現在はツマ楊枝を米粉で作っているそうです。もちろん森林保護ということもありますが、やはりブタの死亡事故につながるということから、水に溶けるタイプのツマ楊枝を開発したそうです。
愛知県安城市は小学校の教科書にも載る、国内でも有数の多角農業経営で「日本のデンマーク」と称され、地元には国内でも歴史のある「安城農林高等学校」というトップクラスの農業専門学校があるのです。ギスくんの話から、やはり安城は生ゴミをブタのエサ、作物の肥料に転嫁させ、ゴミ削減につなげるシステムを構築させるモデルケースにする義務があると思いました。
帰京後、さっそく僕は自宅近所にある、天下り天国・天下りの温床の別名、独立行政法人製品評価技術基盤機構・特許微生物寄託センター(渋谷区西原2-49-10)に出向きました。こちらには微生物に生ごみを食べさせCO2の削減に効果を期待するという研究室があるというのです。私は、都会の超超超一等地の広大な敷地に目立たぬよう、かつ豪勢な造りのいわゆる第三セクター天下りさまたちの隠れ御殿に深呼吸して出向きました。(つづく)