少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

199  核安全保障サミット

鳩山総理ひとりでは心許ななかったので、私もオブザーバーとして「核安全保障サミット」に出席しようと思い、12日の雨の中、自宅から2時間もかけて成田へ向かいました。その後、JALがどう変革したかも知りたかったので政府専用機で鳩山総理に同行しようと思ったのですが、民間人の席はないとのことで、仕方なく格安航空券を手配しました。
往復、込み込み4万5000円で用意されたチケットはデルタ航空便。数日前、デルタ空港からマイレージカードが送られてきて、どういうことかと思ったらノースウエスト航空が吸収合併され、僕が所有しているノースのマイレージカードがデルタに変わったとのことでした。
さてさて格安エコノミーの機内食など期待できるはずもなく、僕は残りご飯で、機内食用のおむすび3個をこしらえました。旅行用のおむすびをこしらえるきっかけとなったのは、高校の修学旅行で小豆島に行ったことでした。その時は小豆島が「二十四の瞳」の舞台となったことなど、全く興味がなかったのですが、その後、田中裕子さん主演の映画「二十四の瞳」を観て涙が止まりませんでした。さらに壷井栄さんの原作を読んだ日にゃ鼻水まで出てきて・・・。泣けたツボは貧しい子らを修学旅行に連れていくために、主人公のオナゴ先生が、生徒たちの家を一軒一軒回り親を説得し、旅行費用を切り詰めるため、食事は、みな家から持って来た3食分のおむすびですませたという下りです。おむすびをつくる度、食べる度、僕はいつもあの二十四人の子らのおむすびを思い出してしまうのです。
年に13回もNYに渡航していた6年前は、偉そうにビジネスクラスでしたが、今回は格安エコノミー券に加え、持参のおむすび。それだけではありません、宿泊施設も定かではなく、下手すれば風呂もトイレもないオフィスのソファという悲しきホテルレス。ボーイスカウト時代以来の寝袋持参バックパッカーです。
そんな思いで、成田でチェックインし、ゲートに向かうと搭乗口で、大勢の報道陣が僕を待ち構えていました。テレビクルーに雑誌や新聞のカメラの砲列。極秘に動いたつもりですが、どこでどう情報が漏れたのか?やはり、一民間人が現役総理のオブザーバーとしてサミットに随行することはニュースなのでしょうか、特にコメントも用意していなかったので、どうしようかとドギマギしていたら「違うよ、安藤さんじゃないよ」と報道陣のひとりから声をかけられました。
誰かと思えば、おお久しぶり、以前一緒に仕事をした「FLASH」のMrサッカーボールことHK記者。僕の利用する機の隣のゲートから件の暴言王・亀田父がメキシコに逃亡するというのです。確かに体型や顔つきは暴言王に似てないこともない僕ですが、寝袋を抱え、腰におむすびをぶら下げた姿だから、さすがに報道陣も区別はついたようです。
さてさてデルタ便は搭乗率100%の超満員、通路側席を死守したものの飛行時間11時間46分。読書用の本を2冊用意したけど読書灯が半分しか僕の席に届かず、とても読み辛く読書は断念。それにしても、このエコノミー席かなり狭くないか?みな後ろの人に遠慮してリクライニングを倒さないで我慢ですが、僕の前の席の日本人のオネーちゃんは倒しています。僕も倒したかったけど、僕の後ろは年配の方なので、僕は倒さずサンドイッチのハム状態だけど、これも修行のうちとじっと我慢。
それにしても航空券の料金って不思議です。隣の席のご婦人はHISで購入しヒルトンホテル3泊付きで往復11万円。マンハッタンのヒルトンは1泊200ドルは下らないから、これはまあまあの金額。もうひとり、22歳の女子留学生は同じHISですが、帰国がいつになるかわからないとのことで片道航空券を購入、それがなんと8万5000円もしたそうです。
国立大学の脳外科医(国家公務員)のP先生が国費でNYに研修旅行した際は、日本航空の券を正規料金で買うことが義務付けられていたそうで40万円以上したそうです。そんなに払ってもエコノミーはエコノミー扱い、同じ機内食に同じサービスでP先生は機内でずっと憂鬱だったようで・・・。国家はそんなところでも、こんなカタチでJALを甘やかして、JALはそれに甘えていたのです。
機内で「笑う警官」という映画を見ました。主演は「ハゲタカ」でブレイクした大森南朋(僕は彼が浅野忠信と共演した「殺し屋1」が好きです)。宮迫博之鹿賀丈史、大友公平などいい役者を揃えたのに、その内容たるや残念としかいいようのない出来栄えでした。
そうこうしてる間に機はあれれ、NYはJFK国際空港に着陸です。オバマ招待のサミットは確かホワイトハウスのワシントンのはず、もしや乗る便を間違えてしまったか?
しかし、よく考えてみれば、核非保有国の日本が核安全保障サミットに参加するというのも微妙な話。今回は鳩山総理に任せようかと考えを切り変えた刹那、飛び込んできたのが中国海軍の海域侵犯ニュース。宮古島付近に潜水艦を潜らせるなど明らかな確信犯。これが、いよいよ戦闘開始のウォーミングアップなら、鳩山総理が5月中に解決と明言した普天間移転問題の切り札オプションの中には、第二次日中戦争もありと思うのは少数派の僕だけでしょうか。
そのようなピリピリした厳戒態勢の中、米国の入管も異常な「俺たちゃこんだけやってんだから、アルカイダが侵入したって俺たちカンケーネーぜパフォーマンス」のため着陸から入管通過までは長蛇の列待つこと3時間強。まさか成田へ行くより入管が遠いとは思いませんでした。
さあ、やっとの思いで入管を抜けるとノドがカラカラ。売店でゲータレードをうっかり買ったけど、これが3ドル75セント。日本円にしたら350円。こんな高い飲み物、日本じゃ絶対に買わないのに・・・。
それに比べたら安いリムジンバス15ドルに乗り、グランドセントラル駅へ。お世話になるTさんの新しい事務所へ歩いて行き「おお、よう来たな。メシでも行こか」と連れていかれた先が「なるとラーメン」という店。Tさんと生ビール2杯、醤油ラーメンとギョーザに半チャーハンをそれぞれ食べ、Tさんの同居人にラーメン、ギョーザ、チャーハンをテイクアウトして75ドル(7200円)ってちょっと高くないですか?
この日はTさん宅に泊めてもらうことになり、部屋でNHKを見ていると同局のワシントン特派員とやらが、サミットの様子をリポートしていましたが、肝心のオバマさんのコメントは無く、鳩山総理の不安気な顔が印象的でした。ああ、やっぱり無理してでもついていってあげればよかったかな。