少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

207  雑司ヶ谷墓地

我が家の墓は豊島区の雑司ヶ谷霊園にあります。総合面積10万6110平米が東京ドーム何個分かは知りませんが、使用者数が約9000人だそうで、僕もその使用者の一人です。月に一度は墓参りに行こうと心がけているのですが、実際にはその半数くらいしか実行できていません。
地下鉄副都心線が開通したので笹塚ー新宿三丁目ー乗り変えー雑司ヶ谷でドアtoドアで40分です。花屋さんに寄ると仏花代6000円かかるのでスルーして自宅から蝋燭と線香を持参します。銀座・鳩居堂に行くと白檀のお香のいい香りが漂っていますが、高すぎてとても手が出ません。
昨日(24日)も手ぶらでお参りに行きました。近くの墓地で敷地を御影石で囲う工事をしていたので、工事中の業者に、我が家の墓地も見積もってもらいました。すると「お宅のはできない」と言われました。
我が家の墓地は夭折した子供の小さな墓石も含めると全部で四基あり、土を掘り起こす工事をする場合、四基をひとつの墓石にまとめ、敷地を狭くしなければいけない、という霊園の新しい規定ができたそうです。
狭くして新たに空けたスペースを誰か他の人に貸すのかと言えば、そうではないのです。今後、新規の募集は一切しないのです。だからところどころですが歯抜け状態になっている空きスペースがあります。
この墓地は都立ですので、東京都が管理しているのですが、東京都はこの集合墓地を将来的に公園にする計画を立てているというのです。そうなるには約9000人居る使用者の最後の一人が、ここの使用権を放棄するまで待たねばなりません。僕を含め、現存する9000人の使用者はいつか死んでこの墓地に入るでしょう。しかし、その子孫が使用権を引き継ぐわけですから、東京そのものが滅びない限り、ほぼエンドレスで生命と使用権が続くわけです。あと何百年、いや地球が滅びない限り一世紀も何世紀も先になるかわからない計画を東京都というバカは真剣に考えているのです。
それまで、わずかにある歯抜けスペースは不毛の空き地となるのです。年間の使用料は公共墓地なのでわずかですが、それでも希望者に使用させれば収入になるわけです。実は公園などではなく、ビルを建てて都心の一等地をもっと銭儲けの材料にでもしようなどと黒い計画を立てているのでしょうか?なんせここは山手の内側、池袋駅から徒歩圏内ですから。
ところで、墓地と道一本隔てたところに、新築マンションが売り出し中だったので覗いてみました(僕は売り物件のオープンハウスがあると市場調査を兼ねて必ず覗くことにしています)。「アトラス雑司ヶ谷」8階ワンルーム30平米2330万円。東南の広めのバルコニーから右眼下に霊園の緑を見て、東には新宿副都心が一望でき、北側の玄関を開けると下を高速が走り、高速の向こうに護国寺、左にサンシャイン60、そして建設中の東京スカイツリーがその中間に見えるという、好ロケーション。早稲田、学習院お茶の水女子、東京音大、立教大までは自転車で行ける距離。これは是非とも欲しい物件です。いつか自分が入る墓を毎日見ながら暮らすのも悪くないかな。
不動産会社の人に墓地のパンフレットをもらいました。雑司ヶ谷墓地に眠る文豪や著名人の一部を羅列します。
夏目漱石永井荷風小泉八雲泉鏡花江戸家猫八東條英機、ジョン万次郎、東郷青児、竹下夢二、サトウ八チロー、島村抱月金田一京助、東儀鉄笛、古川ロッパ尾上菊五郎梅幸川口松太郎・浩、大川橋蔵千葉定吉坂本竜馬の剣の師)、重太郎(千葉周作の実弟)、市村羽左ェ門(歌舞伎役者)etc・・。
本日の購入本
・1979コピー年鑑 東京コピーライターズクラブ編 S54/09/06 9000円
・明治の群像1 江藤淳 新潮社 S51/09/15 1700円
・明治の群像2 江藤淳 新潮社 S52/03/15 1700円
・第二回東京美術倶楽部オークション名鑑 77/10/25 東京美術商会非売
・日本の古地図/東海道6 今井金吾 講談社 S51/09/15 880円
・銘酒百花/太陽スペシャ平凡社 86/11/17 1600円
・長く住める自然感覚住宅 講談社 00/10/24 2200円
・英国貴族の邸宅/サライ小学館 97/02/10
画太郎先生 いつもおもしろい漫画を描いてくれて ありがとう 漫画太郎 集英社 01/07/18(5版)933円
以上、笹塚・一新堂書店