少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

220  広州雑記

昨日(21日)は広州への移動日。成田ー広州の飛行時間は行きは向かい風のため4時間30分。帰りは追い風で早い時は3時間30分で着きます。
世田谷区北沢の我が家から成田空港まで複数の行き方がありますが、料金的に最安値の電車移動は成田までの運賃が2000円弱。新宿から楽ちんのリムジンバスは3000円。でも、この1000円ちょっとをケチるため、僕は電車を3回乗り継いで、成田に向かうのです。
自動車があったころは成田まで自分で運転して馴染みの格安パーキングに預けるのが通常でしたけど、高速運賃とガソリン代を加算すると往復で軽く1万円をオーバーするため、経費節減でボツ。へとへとに疲れて帰国した時は3000円のリムジンで新宿まで帰るのですが、どんなに荷物があろうと余程のことがない限りは、来た道と同じ路線で乗り継いで帰ります。
問題は僕の行きの膨大な荷物。これ以上は持てまい、という限界ぎりぎりまで詰め込みます。昨日も大小のトランク2つとパソコン用のショルダー。こんな大量の荷物の中身はというと、中国の孤児院に寄付する古着とオモチャ、文房具が約8割。お世話になっている病院の看護婦さんたちにあげる数か月前の日本の女性ファッション雑誌数冊(これが鉛の塊のように重い、昨日はこれの重みで安物のトランクが壊れました)。あとは中国人の友達に配る、日本のお菓子。この3種類がすべてで僕の荷物は2〜3枚の着替えと仕事の書類とパソコンとビタミン剤、これだけです。僕の荷物だけならパソコン用のショルダーで十分なのですが、手ぶらで飛行機に乗ることを夢見つつ、いつも我ながら引っ越しのような姿です。
昨日はANA便を利用しました。預け荷物の制限量は、もうすでに会社が消したノースウエストが格安航空券のため20キロと一番厳しく、JALが25キロ、そしてANAが最大の30キロまで積んでくれます。
昨日の僕の荷物は37キロで7キロオーバー。超過料金が2万5千円。僕が当然、支払うわけもなく、カウンター前で恥も外聞もなく荷物をひっくり返し、7キロ分を手持ちで機内に持ち込みました。
僕はいつもこう考えます。超過料金の7キロ=25000円を換算すると1キロ=約3570円。つまり30キロ=107100円。これに機内持ち込みを約20キロとすると71400円で合計17万8500円。さらに僕の体重を重量換算して加算すると51万7650円が加わることになります。
つまりエコノミーの格安チケット(今回はマイレージ使用のためゼロ円)の僕ですが、手ぶらの客に比べたら178500円分(荷物分だけの料金)の仕事をこなしたことになる、という計算です。ちなみに、これに目をつけたのが、当日キャリーというビジネスで魚介類など鮮度が命の商品を上海、香港などの日本料理店に運ぶビジネスです。
そんなわけで、大量の荷物を押したり引いたりしてたどりついた広州。飛行機から降りるとムワ〜としたお馴染みの蒸し暑さに圧倒されながら、いつものリムジンバス(こちらは約380円)でアパートへ。ボランティアさんに荷物を渡すと僕の布製のトランクは空っぽのペラペラになってなんと軽いことか・・・。こんな僕でも、喜んでくれる孤児たちがいて、日本のCO2削減にわずかでも貢献しているというささやかな自己満足で、日ごろの罪悪に対する懺悔の一部として、そのバランスを少しでもゼロに戻そうとこじつけているのです。そんなことがもう数年も続いています。日ごろの運動不足の穴埋めも兼ねて・・・ね。
何人か歓迎してくれる人たちがいて、このブログを書いている上島珈琲という喫茶店でも偶然4人の知人に会った(中国人3人、韓国人1人)。
今回はやることが相当ある。重要事案もある。中国でのプロジェクトも確実に前進している兆しが見えてきました。