少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

224  さようなら冨田くん・・・

訃報です。昨6月4日、中国から帰宅すると一枚の葉書が届いていました。安城北部小学校6年4組の同級生のK美さんからの葉書です。
彼女は色白の美人ですが、とても大人しい性格で、目立たない女の子でした。一方で彼女の一歳年上のお兄ちゃんは、巨漢で子供のころから目立った存在でした。僕はそんな彼を「冨田くん」と呼んで慕っていました。愉快な冨田くんと、おとなしいK美ちゃんが実の兄妹というイメージが当時も、そして今も僕にはありません。
一昨年のクラス会で会ったK美ちゃんに僕は言いました。
「お兄ちゃんどうしてる?元気?昔、よく遊んでもらったんだ。家にも行ったことあるんだよ」
K美ちゃんは、僕とお兄ちゃんが友達だということを知らず、意外だったと、僕が家にまで遊びに行ったことなどまるで知らなかったと驚いていました。「兄に伝えておきます。きっと懐かしがるでしょう」と。
そんな日から、わずかな時を過ぎて届いたあっけない訃報。本年2月24日、愛知県の国道23号北崎インター付近で、車の運転中に後続の軽自動車に追突され、車から外に出たとこををトラックにはねられたとのことでした。
6月4日に見た6年4組の同級生からの葉書。「少数派日記」のNO224は本当に偶然ですが冨田くんの命日と合致。僕が携帯を失くした5月23日は高校時代の同級生のN君の命日で「これは天国からのメッセージかな」と書きました(NO222)が、K美ちゃんの葉書には5月23日の消印がありました。映画の見過ぎだと思われるかも知れませんが、僕には偶然の一致とは思えません。今後の僕の人生の何かの警告だと受け止めます。
今は悲しくて多くを書けません。同級生の友人の家にはよく遊びに行きました。でも学年が違う友達の家に遊びに行ったのは冨田くん、ただひとりです。ミニカーやメンコなど、雑然とした部屋に転がっていた彼のコレクションを見せてもらいました。確か一枚だけ、彼と映った運動会の写真がどこかにあったような記憶があります。あとで探してみよう。
僕はK美ちゃんに手紙を書きました。
「世の中に不必要なものはない。すべての事に意味がある」という言葉をよく耳にします。でも僕は違うと思う。交通死亡事故は何の意味も持たない。なぜなら、どれだけ多くの犠牲者が出ようとも、それは他人事であり、きょうも明日も誰かが運転し、そして事故は終わらない。だから、冨田君の事故は悲しすぎる。
人間は歳を重ねるごとに悲しみを背負い、楽しかった分だけ深い悲しみを背負う生き物なのか・・・とも。「ご冥福をお祈りします」などという言葉も好きではありません。また、あの日のように遊んでもらいたかった、ただそれだけです。