少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

233  喫茶店設立状況7

トヨジとふたり、毎日、汗まみれ、おが屑まみれになりながら、同時進行でやらなければならないことが、僕にはいくつもある。その最大のひとつがメニューの作成だ。
そもそも喫茶店を開店することが長年の夢でもなければ、生涯設計の一環というわけでもなかった。言ってみれば「思いつき」もしくは「苦しまぎれ」という表現がより近い。必死で喫茶店を経営している人や、経営を目指している人たちにぶっ飛ばされそうだが、事実である。ゆえにメニューも思いつきの素人考えだから自分の考え方が必ずしも正しいとは限らない。その辺は自覚しているつもり。だから皆さんの意見も聞いたのだが、僕の考え方とかけ離れていて、なかなか賛同者を得られない。本日はそんなことを書きます。
まず、スタッフ候補の女子からNGを叩きつけられたのが「コーラ」。「なんでコーラを出すの?」という唐突な質問に答えられず「なんでコーラはダメなの?」と逆に質問すると「だってコーラは身体に悪いから」・・・と。確かにそうですが、注文するかどうかは客に選択権があるので、そこまで店側が気を使う必要があるのかな?コーラは瓶の他、コーラZEROも置くつもり。世界で一番美味しい飲み物(と思う)コーラを置かないわけないでしょう。
続いてビール。これも女子から「ビールも出すんだって」と明らかに否定的な口調で投げつけられました。「どうして喫茶店なのにビールなの?」という質問もあり、「ビールを飲みたい客だっているだろう」と答えたものの、「喫茶店にビールはおかしい」と複数の女子に言われ、弱気になりました。東京の喫茶店には普通にビールを置いてあるけど、愛知県は違うのかな。何人かの仲間に電話をかけて聞いたところ、やはり「普通は置いてある」とのこと。原価が高いので珈琲に比べ利益率は低いのだが、ビールは絶対に置きます。どうして女子は嫌がるのかな?
銘柄もすでに決めています。皆様に大人気のアサヒスーパードライは絶対に置きません。理由は僕が美味しいと思わないから。そう言うと「お前変わってるるな」と言われたことは幾度もあります。しかし、僕が断然、美味いとお勧めするのは「サッポロラガー」。都内でもこの銘柄を置いてある店は少なく、その店の店主に「僕はこれが一番好きだ」と告げると「お客さんは本当にビールの味がわかる人ですねえ」と言われます。当店では「サッポロラガー」と女性用に「ハートランド」を用意する予定。知立の酒店「現金屋」に注文予約を入れると「相当マニアックなお店になりそうですね」と言われました。
続いてFOOD。まず、企画していたカレーはあっさり却下されました。理由は「癒しがテーマなのに店にカレーの匂いが漂うのはおかしい・・・」からとのこと。確かにそうですが、そんなに匂うかな。キッチンが狭いので出せるメニューには限界があり、造り置きのきくカレーは主力選手になると思っていたけど、匂いまでは計算していなかったので、確かに珈琲の香りと混ざるのはよろしくないかも。というわけで保留。実験的にやってみて、本当に匂いがきついようなら考えます。美味しいキーマカレーを提供したいと思っています。
続いてサンドイッチ。まさかこれにケチがつくとは思いませんでした。
「え〜サンドイッチ〜めんどくさ〜い」とある女子。「サンドイッチが面倒くさいなら、面倒くさくない料理って何だよ。サンドイッチのどこが面倒くさいのか」と僕はやや切れ気味に女子に問いかけました。
女子は「だって支入れとか大変なんだよ」と。「仕入れの何が大変なんだよ、パンとハムとレタスを買えばいいだけじゃん」と僕。「だからそれが大変なんだってば」と女子。「???」です。「仕入れが大変ならそれは店側がやるけど・・・」。「ああそれなら別に問題ないわ」と女子。それでも僕は「???」。
話をリセットしてよ〜く聞いてみると、女子はかつてパン屋を経営していて、持ちかえり用のサンドイッチを販売していたとのこと。日によって大量に売れ残ったりする負の経験があり、販売数を見込んで仕入れすることは大変だということを言いたかったそうだが、そんなもん、同じサンドイッチでもまったく次元の違う話をされて、マジ驚きです。後日、その女子に「仕入れ、そんなに大変だったのか?」などと聞いたところ「そうでもない」と言うし、「美味しいハムとか知ってる?」と聞くと「うちは家族中、ハムとかソーセージとか加工肉は嫌いだから食べないの」ときた。「そんな奴がサンドイッチを売るんじゃねえ」と彼女にテレパシーで伝えました。
(つづく)