少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

260  牛乳回し飲み

かなりワイルド、何でもありの僕ですが、これだけはちょっと勘弁してもらいたい・・・というのが牛乳の回し飲み。牛乳関連なので書きますが、ど〜でもいい話、お忙しい方はここでスルーしてください。
バレーボールの川合俊一さんは、仲間と食事の時「ちょっとひとつもらうよ」と自分のギョーザをつままれるとめちゃキレるそうです。理由は自分の大切なギョーザだから・・・。それはそれでわかる気もしますが、僕の場合「ちょっとひとくち」と牛乳をねだられると完全に拒否します。それはケチだからではありません。
例えば、コーラやビール、水やお茶に関しては全く問題ないのですが、特に白牛乳をはじめとした乳製品は完全にアウトです。仮に誰かがうっかり僕の飲みかけの牛乳に口をつけたとしたら、たとえそれが大好きな岡田奈々ちゃんだったとしても、僕はその牛乳を再び飲むことができないのです。
そんなアホな話を知り合いの脳外科医のK先生に話をしたら「安藤さん、それはあなたの防衛本能が無意識にあなたを守る行為だから素晴らしいことなんだよ」と褒められました。
つまり、医学的に言うと「乳酸菌飲料は他の飲料水と違って、格段に菌が繁殖しやすい環境になっている。人間の口内は雑菌の宝庫だから、第三者の蔓延した雑菌が口をつけた牛乳を通して、他人の口内に入り、感染する危険性が非常に高いんです。安藤さんの場合は無意識に本能が、その危険を察知しているので、そこが凄いんです」とK先生。
まあ僕の場合は本能というより、あの中学時代の「瓶に付着した菌が内蔵でヨーグルトのように繁殖して、臓器を溶かしてしまうんだぞ」という都市伝説の後遺症にほかならないのですが、そんな過去も言えず「そうだったんですか」とK先生の本能説を通している。
ついでにインターナショナルな牛乳の話を2つ3つ。
本当に脱脂粉乳野郎のおかげで牛乳嫌いになり、僕らの世代は全体に身長が高くない。今のガキどもがやたらのっぽなのは、やはり牛乳のガブ飲みの結果だろう。
ところがノッポの国アメリカではスキムミルクという、つまり脱脂粉乳が主流で、留学時代、とうとう美味しい牛乳にありつくことができなかった。水で薄めたような、サラサラした牛乳ばかりで、不味かった。こんな不味いものでも、アメリカ人は味オンチだから美味そうに飲む。あんなにノッポになれるなら、我慢して飲んどけばよかった。
インド人の友人が持ってきたバターミルクというのを飲まされそうになったけど、これはヨーグルトになる寸前の腐ったような牛乳。あのミイラ化した5本の牛乳と同じ匂いで、口につけることさえできなかった。
中国で見た光景。僕の住んでる近くにある農場で、労働者風のオッサンが自転車から降り、ポケットからマイ牛乳瓶を取り出し、農夫に渡した。すると農夫は奥に行って、白い液体を瓶につめ、オッサンに渡した。すると、オッサンは片手を腰に当て(日本の風呂上がり時だけの独特のスタイルだとばかり思っていたけど、中国でも同じ飲み方でした)一気にグイグイ、プファ〜と実に美味そうに飲んでいた。
僕はオッサンに近付き中国語で「それは何だ」と尋ねた。するとオッサンは中国語で「これ牛の乳。これ毎日飲む。私元気」と言った(と思う)。
僕はさっそく農夫に「我にも一杯」と牛の乳を注文した。農夫は奥からコップに入れた牛の乳を持ってきた。僕は一気に流し込む勇気はなく、恐る恐る口に運んだ。農夫とオッサンが好奇の眼で、僕が飲むのを見守っている。僕はひとくち口に含むと、ゆるりとそれをのどに流し込んだ。僕は笑顔で「OK」サインを出した。農夫とオッサンは素敵な笑顔で「わはは」と声を出して笑った。僕はお金を払い、そのコップを持ったまま家路に向かった。そして農夫の姿が見えなくなったところで、残りの牛の乳を全部道に捨てた・・・。
「うわ〜あのオッサン毎日、こんなん飲んどるんかい?そりゃ元気になるだろう」という濃厚な牛の乳。「搾りたて」というのは聞こえはいいけど、まだ搾った牛の体温が残っていてナマぬるい。あの中学時代のぬる燗脱脂粉乳と同じ状態である。味はというとナマ臭いだけで味のないカロリーメイトのようなもの。やたら精がつきそうな感じはしたが、オレたちゃ牛の仔じゃねえ。そんなダイレクトで飲まさんでくれよと言いたくなった。
ベストセラー、新谷弘美先生の「病気にならない生き方」の中で牛乳は牛の血だから人間には必要ない飲み物。幼年期ならまだしも、成人が飲んではいけないもの、とまで書いていた。それを読んで以来、ますます牛乳との距離が離れた僕ですが、まさかブログでこんなに熱くなるとはね。(笑)