少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

274  広州にて11(辛口映画批評)

マニアとまでは行きませんが、映画をよく見ます。劇場で観れるのは拝観料が1000円になる映画デ―(毎月1日)のみ。しかも日本にいる時限定です。今回は7月31日に帰国するので8月1日はとりあえず「トイ・ストーリー3」は観ようと予定しています。
今回の訪中期間19日より本日28日までに中国で観た映画(DVD)の批評をしますが、駄作のオンパレードに悲しみを感じています。
拝観順。
1・「サイド・ウエイズ」小日向文雄さんは最高の脇役なのに、今や出すぎの感があり、も少し出演作品を厳選した方が価値があがると思います。いずれにせよ主役はやめた方がいい。同じことが共演の生瀬勝久さんにも言えます。他に鈴木京香菊池凛子と高額の女優が共演していましたが、彼らの出演作品の中で生涯の汚点になる作品のひとつでしょう。論外の脚本。きっと10日間くらいのロケで仕上げたインスタント映画。ロスのワイン会社の宣伝映画だから、観る価値なし、評価不可能。
2時間の無駄。あと味の悪さと立腹。出演した4名の名優が、銭(出演料)のためとは言え気の毒に思えました。
2・「K−20 怪人二十面相は誰だ」金城武仲村トオル松たか子、國村準、鹿賀文史ら豪華高額キャスト。バットマンをパクった中途半端なCG(これじゃあ中国のコピーをとやかくいえないね)。何よりうっとうしかったのが意味の無い音響効果音。突然鳴り響く轟音にボリュームを下げたり上げたり、本当にウザかった。結局、中学生でも先が読める展開に評価不可能。観る価値なし。まったくの時間の無駄。立腹。
3・「オンナゴコロ」主演女優も無名で覚えていない。ジャケットは捨ててしまいましたので。一応、劇場公開映画ということで購入してしまいましたが、時間と金の無駄。どうしてこんな駄作が劇場で公開されたのか意味不明ですが、こんなのは氷山の一角で、日本映画の9割が劇場公開=高額入場料の価値ないと思います。
4・「サル・フェイズスリ―」自主制作映画のようで、無名の舞台俳優が出演。内容はガンの新薬を、ガン患者に内緒で治験(人体実験)するというストーリー。タイトルのサルは人間の代わりに実験される猿の意味。まあまあの社会派映画。ロケはすべて病室で銭をかけていないところは評価できる。実話と架空の狭間の真実だが、有りうる話。知識として観る価値はあります。10点満点の6点。
5・「風が強く吹いている」無名大学陸上部がわずか一年で箱根駅伝の出場権を獲得し、さらに翌年のシード権も獲得するという、画面を叩き壊したくなるような超駄作。部員は全部で10名(補欠選手なし)、長距離経験者は2名、うち一人は足に致命的な故障。他の8人の部員は食事付きの寮費が月3万円というのが魅力で陸上部に名前だけ登録。ひとりは「ニコちゃん」と呼ばれるニコチン中毒のヘビースモーカー、ひとりはすでに在学中に司法試験に合格しているという東大生でも滅多にいない秀才、ひとりは漫画本を読みながらルームランナーで長距離走の練習をする漫画オタク・・・・。
監督も部長もコーチもマネジャーも寮母も現役OBもいない、同好会のような陸上部が出場するだけでも超難関の箱根駅伝に出たんだとさ。出てくる役者もマラソン体型じゃないし、小学生でも先が読める幼稚きわまりない展開。これはいくら映画とはいえ滅茶苦茶なストーリー。漫画が原作か?あまりにも伝統ある箱根駅伝を小馬鹿にした話、ものすごい侮辱である。こんな屈辱を関東学生陸連は見過ごしてええんかい。こんなの厳重抗議か殴り込みだぜ、本来なら。せいぜい中学1年生までに見せる作品で子供でも苦笑する。大人に見せる映画では断じてない。超アタマに来た。学生スポーツを愚弄した作品だ。
6・「代々木ブルース」タイトルにつられて観てしまったけど、映画専門学校の学生の卒業制作か?自己満足作品の典型。意味不明、評価不可能、時間無駄、つまらなすぎて悲しくなる。
7・「女教師N」高野まりえという女優のヌードが美しいジャケットだったので、つい買ってしまった(後悔)。どにでもある日常のエロスと女グセの悪い男のしょーもない話。観る価値なし、時間無駄。評価不可能。
8・「2012」これは以前から観たい映画だっただけに、あまりの駄作にショックは大きい。壮大なCGは最早すべての人が飽きたでしょう。コンピュータ駆使して「スゲ〜」なんて驚いた時代はもうとっくに終わったのに時代錯誤も甚だしい。地殻変動で地球が破滅する前に科学の粋を集め超ハイテクで作られた避難回避用のシェルター母船。いざ出発の段になって扉を閉めるギアに電機ケーブルがからまり、作動不能に。水没したギアのケーブルを外しにいったのはひとりのサラリーマンとその子供。モニターで母船の乗客が見守る中、オッサン頑張ってケーブルを外しました。ほとんどの人類は絶滅したけど、母船に乗れた数千人の人々だけはメデタシメデタシのハッピーエンド。「さあ久しぶりに甲板に出て新鮮な空気をお吸いください」というキャプテンのアナウンスで外に出た乗客たちの顔々を美しい朝日が包み込むというエンディング。アホウか、と思いたくなるでしょ、普通は。これは地球征服を目的としたショッカ―が、とりあえず幼稚園のバスを襲撃してみるかというのと全く同じ手法。世界公開の映画でよくぞこんな幼稚な展開が通用したものだ。ま、こんなのゴマンとあるけどね。10点満点の2点。観なくていいですよ。
9・「アイズ(THE EYE)」ジェシカ・アルバ主演。角膜移植した彼女の眼に見えるものは・・・。臓器移植でドナーの臓器に残った元の持ち主の記憶がレシピエントにも認識され覚醒されるのか?都市伝説として、そんな話を聞いたことはありませんか?科学では証明されていませんが、科学で証明できないから真実ではないということも道理ではないと思います。内容にはやや満足。ストーリー展開は特異性なし。10点満点の6.5点。