少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

298  食は広州にあり

高校の同級生の親戚家族がトヨタ系の駐在員で僕の住むマンションの隣の棟に居るそうだ。ところが、その親戚は中国駐在を歓迎していないという。理由は「食べ物が美味しくないから・・・」だと。
僕は我が耳を疑った・・・というか、理解不能だった。
「食は広州にあり・・・」という言葉が諺かどうかは知らないが、それはほとんどの中国人がそう言っている。中国の各地方のほとんどの料理が広州で味わうことができるだけでなく、香港をはじめ上海、北京からも中国人がグルメツアーを組んでくるほど、広州の食事事情は世界的にも最高峰といってもいいだろう。とにかく、どこを歩いてもレストラン、食堂、露天と飲食店の数が半端じゃない。数が多い分だけ、当然、当たり外れもあるだろう。しかし、広州の食べ物が「美味しくない」とは、耳にしたことはない。たまたま数日間の旅行でハズレの店に連続で入ってしまったなら、運が悪かったね、で済まされるけど、駐在していてそう思うとは、もともと中華料理がお口に合わないとしか思えない。トヨタ系なら現地の人間がちゃんとした店に連れて行ってるとは思うのだけれどね。
かく言う僕は、そんな広州に居るのだからお付き合い以外では絶対に日本では中華料理屋には行きません。値段も味も、広州での飲食と比較したらもうバカバカしくって・・・。
今回は仮面ライダー1号2号、ショッカ―1号を引き連れてグルメ三昧です。一番小さな仮面ライダー2号は食欲旺盛ですが、他2名は普段はあまり食べません。そんな連中をも「美味い美味い」とうならせました。
1・薬膳坊=僕が以前に勤務した病院が経営する薬膳専門料理。土曜日だったので40分待たされ、フンダンに使用された漢方の食材を使った自然食料理。4人で約3000円。
2・飲茶=お世話になっている王医師の接待。朝食なのに、約25種類のメニューが食卓に。人気店なので王先生が前日に個室を予約してくださり、ゴチに。当然、完食できず、残りはお持ち帰り。
3・屋外バーベキュー=この時期に限らず真冬だろうが何だろうが屋外バーベキュー屋が大人気です。羊肉の串焼き、殻付き牡蠣のガーリック焼き、鳥もも炭火焼、野菜全般、秋刀魚・・・とにかく食べれるものは全て焼いて食べる。これが激安。牡蠣1ダースにビールも入れて、4人で3000円弱。
4・羊肉のしゃぶしゃぶ=これも大人気の料理。牛や豚に比べローカロリーで安価なので夏でも皆さんパクついています。たっぷりの野菜といっしょに、お好みのタレを付けて。これはチベット地方の民族料理で宗教的に豚を食べれない民族のもの。ビールも飲んで4人で約3000円。
5・活き魚料理=5000人、6000人の客が同時に食事をする活魚レストランがいたるところに点在しています。ここは言葉が通じなければ注文できません。僕は仕事上でずっと付き合いのある看護婦さんを、いつもここに誘い、通訳して料理を頼んでもらいます。この日は僕らの目の前で解体されたばかりのワニ、上海蟹、ウニ、ヒラメ、サソリ、牡蠣、をそれぞれの水槽から「あいつをくれ」と選ぶと、オッサンが網で取り出し、それぞれの調理方をウエイトレスに告げ、板前さんに料理してもらいました。キッチンもオープンなので目でも楽しませてくれます。今回はサソリに発挑戦しましたが甘辛に揚げ、なかなかのものでした。ビールやジュースもたくさん飲んで、5人で15000円。(つづく)