少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

373  出陣

いよいよ勝負の時が来た。僕にとっては大袈裟ではなく天下分け目の関が原になる。
あまりにも的中するので、僕は「四柱推命」のS先生に人生の節目のたびに、相談し、そして先生のアドバイスを可能な限り実行する。S先生の判定によれば、来年の僕の運気は人生で二度目の「偏官(へんかん)」といって「新しい挑戦」の年なのだそうだ。この時期をどう過ごし、どう乗り切るかで、僕の今後の人生が大きく決まってくるそうだ。
過去のブログを見てもらえばわかるように、僕の本能がそれを感じていた。これからの一年はまさしく「戦(いくさ)」になる。
現在の僕は中国で腎臓移植のコーディネートと日本人シニア向けのシルバーリゾートメディカルセンター開設の2つのプロジェクトを抱えている。
さらに実家のある安城市での喫茶店の開店準備を最優先で行わねばならない。そこに、30年来の付き合いがある居酒屋王(都内を中心に100店舗、2000人の従業員を持つ)のK会長から、会長が経営する上海のレストラン(約200人規模)の再建を依頼された。
実に有難い話だ。過酷な条件ではあるが、やり甲斐と手応えは十分にある。体調さえ万全なら二つ返事で引き受けるのだが、そちらに関してはやや不安定なので即答を避けた。
そしてS先生に相談した。仕事の内容、及びK会長の職種や人柄などまったく話していないのに、S先生はこう判定された。
「Kさんという方は食神と呼ばれ、もしこの人が飲食関係の仕事をなさっていたら、大成功を収める人です。安藤さんとの関係は双子の兄と弟の関係で、これは、これ以上、上がないというくらい奇跡に近いくらいの理想的な相性関係です。安藤さんは上海で新しい仕事をなさるということですが、もしそれが飲食に関するお仕事なら、運気、方角、時期、人脈と、いいことすべてがまとまってやってくる年ですよ」
鳥肌が立った。涙が出そうになった。
僕はS先生に仕事の内容とK会長との出会いから現在についてまで話した。その話を聞いてS先生も驚いた。
(仕事の内容とK会長との出会いから現在までの経緯は時期を見て書くことにします)
「喫茶店」についても安城は僕の住む東京から西に位置しており、飲食関係なので、最高にいい条件が整っているそうだ。その中でも開店日はもうこの日をおいて、他にはないという最高の日をS先生が探してくれた。それが「11月10日水曜日」である。店の看板が間に合おうが間に合わなかろうが、スタッフが揃わなかろうが、メニューが決まらなかろうが、もうこの日は絶対にずらせない。カウントダウンというわけです。
あとは僕の体調が持つかどうかそれだけのこと。友人であり、軍人病院のMドクターにも、もちろん相談した。
「医者の立場から言わせてもらうと、やはり今の状態のままで行って欲しくはないですね。僕が診れる範囲の場所ならともかく中国じゃ無理ですから。それに安藤さんのことだから、当然、無茶するでしょうし」
Mドクターには本当に世話になった。まあ、確かに医者の立場じゃGOは出せんだろうな、当事者の自分が自分の体調を一番よくわかってる。でも男は勝負に出なあかん時が人生のうちで何度かくる、それが今だと直感した。
途中でぶっ倒れたならそれまでの人生。とにかく「武運」に賭ける。
なんせ僕の武器は昔から「ガムシャラ」これひとつだけ。これ以外に何もない。だけどこれだけは人に負けたことがない。とことんやる。だから後悔とかもない。
昨夜は深夜の徳永英明さんで、泣きそうになった僕は2時間半の睡眠で6時半に起床。ラジオ体操は雨で中止。冷蔵庫の中のものを食べないと腐ってしまう。きょうから一カ月は安城に出陣だ。
例によって国鉄のハイウエイバスで移動。数日前にネットで予約したから早割で3470円のはず。ところがどういうわけか、何かの手違いでネットからもコンビニからもチケットが購入できない。まあ、最悪の場合は窓口で出発一時間前に買えばいいと書いてあったので、いつもより早く家を出て新宿に10時前に行く。ところが、どういうわけだか僕の予約が決済の方法に不備があり、キャンセル扱いされ、当日の普通運賃4700円を払わされるはめに。再建担当者が初日からこんな醜態をさらすとは、トホホ・・・である。
新宿→岡崎までの5時間の車中は伝説のカリスマバイヤー、元伊勢丹藤巻幸夫氏著「俺ならこう売る」を読む。僕も同業といえば同業なので特に目新しいことはなく、しごく当然のことしか書かれていないのだが、「当たり前」のことを「当たり前」のこととして出来るか出来ないかで、川を渡れるかどうかという分岐点になる。
K会長やスタッフと事前打ち合わせしたが、上海店はそれが出来ていないようだ。僕はバスの中で、事前にいただいたデータと情報を元に机上の売上高とメニュー構成、そして空き時間の有効活用など、とにかく売上を上げるためのアイデアを羅列してみた。具体的な数字や理想的なシュミレーションを可能な限り考えてみる。出来る出来ないはあとからついてくる。
5時間はあっと言う間に過ぎ、夕方5時過ぎ、安城の実家に着いた。喫茶店で荷物の整理など2時間ほど作業し、母親とイトーヨーカ堂へ夕食の買い物に行く。CSの中日VS読売戦をテレビ観戦。つまらん試合、盛り上がりがない。落合の仏頂面が気に食わん。安藤のブログの方がよっぽどオモロイで〜と誰か言ってくれ。
ところで晩ごはんのメニュー、納豆に冷ややっこにおでん。ちょっと待った、これっていつもの俺の晩ごはんと一緒じゃん。最後に無糖ヨーグルトまで食べて・・・。まっ、ヘルシーでいいか?きょうからは戦メシだから、我慢しよう。
というわけで、本日は安藤の決意表明でした。安城の「喫茶店」、上海の「レストラン」の件は連載します。みなさん、売上にご協力ください。「また来たくなる店」を目指します。