少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

392  喫茶店設立状況28

昨30日土曜日早朝、NYのT医師から国際電話が入った。5月にT先生の新しいオフィスで少しばかりお手伝いをした賃金が70万円ほどあるのだが、ドル仕立てのため円高で目減りしてるけど、どうしたらいいかという趣旨の電話だった。喉から手が出るほど欲しいが、1ドル=80円での両替はキツイ。もうしばらく我慢するべきか・・・?
T先生とは昨年の夏、上海で邦人向けのクリニックを開業する目的で、その視察に行った。これは僕と中国人医師S先生の10年来の計画で90年代から動いているプロジェクトだが、何度も進行しかけては頓挫した企画である。今回も有力なスポンサーが見つかり、プレゼンしたが、動いてくれる様子がない。そこで、すでに動いている上海のレストランの再建に行く計画をT先生に打ち明けた。
クリニックがレストランに変わりT先生も驚いてたが、そこはT先生とも一緒に行ったこともあるレストランだったので、まあ、クリニックに本格的に出資者が現れるまでは、僕はそこで凌ぐと約50分間、話をした。
昼過ぎ、姉が店に来た。ビルが出来た33年前、この場所は、姉夫婦が麻雀荘を経営していた。当時はブームで12卓の雀卓は5時を過ぎると帰宅途中のサラリーマンで連日満卓になった。その後、設計事務所やら、託児所やら、美容院やらと異業種の方々が借りて下さった。
姉との会話の中で「失敗したらどうするの〜」という発言があった。
「どうするの〜」と言われても困る。
「失敗」を想定して事業は始めないからだ。もし、借金を抱えて失敗(倒産)したならば、借金を抱えて生きていくしかないだろう。誰も「失敗」しようとして事業は始めない。しかし、現実として「失敗」はある。だからといって始める前から「どうするか」は決めていない。
最近、親しい友人が事業に失敗して1000万円の借金を背負った。彼はタクシーの運転手をやるそうだ。その話を姉にしたら「だったら、事業なんかやらないで、最初からタクシーの運転手してたら良かったじゃん」
話がぜんぜんかみ合わない。結果論だけで判断していたら、世の中全員が全員成功者になれる。事業のほとんどがハイリスクハイリターン。派遣や、マンションの管理人の給料だけでは守れないものがいるから、リスクを冒して、身体を酷使して、半額の魚を食べてぐわんばっているのだよ、アケチくん。
「ウチはそこまでお金に困っていないから、休みの日に栄養ドリンクまで飲んで、別の仕事で稼ごうなんてやだわ〜」
んナロ〜、なんだと〜、俺は先日、あんたの孫が産まれたんで、クレジットカードで借りた金の中から祝い金出したんだぞ〜、んナロ〜め〜。
まったく参るよな、ホントに。
で最後に「まっ結局、好きなことやって生きてんだからいいんじゃないの」と言われたが、あれは捨てゼリフなのだろうか、最後っ屁だったのだろうか。
きょう31日はリサイクルショップに備品の買い出しに行った。レトロ調のいい椅子がゲットできた。姉が2度も車を出してくれたので、まあ昨日の発言は水に流してやるか。