少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

440  不良の必要悪

島田紳助さん、ヤンキー先生を代表するように、元不良が大人になり、大きな社会貢献をしています。彼らの業績はここでは割愛しますが、若いころさんざん悪さを働いてきた人間は、自分が味わった分、他人の肉体的、精神的な痛みがわかるから、優しい気持ちになれるのです。ただ人から「優しい」とか言われることは、彼らにとって決して「居心地」がいいものではないのかも知れません。
上記の話と直接の関連性はありませんが、おもしろい漫画を思い出しました。中崎たつや先生のギャグ漫画「じみへん」のある一話です。
万引き、カツアゲ、暴行は日常茶飯事。隣の家の犬の首輪を外して逃がしたり、裏の家の娘を強姦したりと悪業の限りを尽くす町で知らない者がいないほどの札付きの悪ガキがいました。あまりのヒドさに、ある日、その悪ガキの親父が説教をします。すると悪ガキがタバコをモクモクさせながら親父に反論します。
悪ガキ「三丁目の山田さん知っとるやろが?」
親父 「おお、知っとるで。毎朝、笑顔で道路を掃除したり、老人ホームでボランティアしたり、病気で寝たきりの人にお粥を届けたり、ホンマにええ青年じゃ」
悪ガキ「んで、その山田さんがどうなった?ちょっと魔がさして、女の下着を盗んだだけで、町中からボロクソ扱いじゃ」
親父 「・・・・・」
悪ガキ「例えばこの俺がよ、交差点で信号待ちしているおばあさんの手を引いて横断歩道を渡ったとする・・・」
ここから、漫画での妄想に入るのだが「おっあの悪ガキいいとこあるじゃないか」「あの子は本当は優しい子だったんだわ」「見直した」「今までワルのふりしていただけなのか」「意外と好青年じゃ」「わあ〜素敵、私、あの人の彼女になりたい」・・・という女学生やら町民の声声声。それを聞いた親父はうで組みをして・・・。
親父 「う〜ん、一理ある・・・」
私は大笑いしましたが、確かに世の中はこんな一面があることも事実です。まさに今の民主党がそうですね。薬害エイズ問題で土下座して謝罪した、時の菅直人厚生大臣の信頼は、総理になって、その時代の功績もろとも再起不能な状態までに陥りました。ある意味残念です。
「終わり良ければすべて良し」とはよく言ったものです。過去ではなく、今何をしているのかが重要であることの大切さを改めて知りました。過去はすべて「今」に至るまでのステップなので「悪」も「善」への過程であり、逆もしかり、ということなのでしょうか。