少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

461 毎日子供が首を吊る

書きたくて書くわけではい。この世で一番悲しい数字のひとつだと思う。ただ、事実として目を背けることが出来なかった。
2009年度だけで565人。19歳以下の未成年者の自殺の数だ。これは警察発表によるものだが、実際にはこの数字より、約1割は多いそうだ。理由は遺族や学校側がそれぞれの理由で自殺ではなく事故扱いで届け出るケースもあるからだという。
過去のデータを見る限り、やるせない不快が背筋に走る。03年から08年まで、最低年度が548人、最も多い年度が623人だった。どうして自分を含めた大人たちが救ってあげれなかったのか、悔しくてたまらない。
子供のころ、「自殺」なんて言葉も知らなかったと思っていたが、記憶がいまだにある。次の夏も僕が行くと、袋に入れたお菓子をくれた。
僕が小学校で高学年になったころ、母親から聞かされた「あの子が死んだ・・・」と。自殺だった。
彼は中学生になっていた。野球部に所属して、帰宅後、自宅前の暗闇の道路で素振りをしていたという。そこに近所の小さな子がいたのに気付かなかった。彼の振ったバットがその子の頭部をかすめた。幸い子供は軽傷で済んだそうだが、彼の親が子供の親から相当責められたらしい。
彼は、その姿を物陰からじっと見ていた。彼の親は彼を責めなかった。しかし、翌朝、彼は納屋で首を吊った。
昨今のいじめによる自殺とは違うケースだが、死者は還らない。
ネットで知識や情報は拾えるし、ゲームでヒマは潰せるだろう。人間同士のいらぬしがらみも避けられるし、ひきこもったって十分に生きていける。しかし、人間に一番必要なのは知識でも情報でもゲームでもない。必要なのは人間からしか得られない「温もり」なんじゃないかな。
北朝鮮や中国にやられる前に、僕らは「温もり」をくれないパソコンに、すでに破壊されているのかも知れない。