少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

484 いじめ乗り超えた少女1

「いじめ」を無くす、あるいは克服して強い人間になるには、一・脳幹を鍛えること。一・逃げるのではなく乗り超えること。一・親がきちんとした食事を提供すること。という3大原則を、教育者でも、道徳者でもない僕が「少数派日記」で力説してきた。
12/11、東京新聞に掲載された全国中学人権作文コンテスト東京都大会において最優秀賞(3人)を受賞した、小金井市立東中学校2年・宮崎卓君の作品が、僕の持論を証明してくれたので、その全文を記載します。ぜひ、最後まで読んでください。
「いじめについて」小金井東中2年・宮崎卓
僕は学校生活において、いじめの現場を見たことがある。とても人間のようにはあつかっていなかった。それでも彼女は涙をこらえながら胸を張っていた。
僕が初めて彼女に会ったとき彼女は笑顔にあふれていてとても楽しそうだった。でも数日たつとあることに気がついた。彼女が廊下を歩くと、皆が避けて歩いているのだ。最初は気のせいだと思っていたけれど視線や態度を見ているとすぐに感づいた。いじめられているのだと。原因は友達の話を聞いていて分かった。それは彼女が足に障害を持っていたことだった。最初はそれだけかと思っていたが傷害を持っていると人間ではないと判断するようで皆は彼女を避けた。
すると彼女にも変化があらわれ始めた。昔はいつも笑顔あふれる少女だったが皆が自分を避けているせいかだんだんと笑顔が消えていってしまい、笑わないようになってしまった。もう一度彼女の笑顔を見たいと思ったがもう無理だった。休み時間も彼女は一人で過ごすようになっていた。それでも彼女へのいじめは続いていた。むしろ前よりもエスカレートしているようにも感じた。そして、次の日もまた次の日も小学校でのいじめは続いた。
ついにある日彼女が怒った。いつものように登校すると雰囲気が何か違った。机が何個も倒れていて、イスも同様だった。何があったのか確かめようとして中へ走りこむ。すると彼女といじめていた男の子が向かい合っていた。そして彼女は「何で私をいじめるの。私が何かした?いじめるのはもうやめて」と泣き叫んだ。彼女のそんな姿を見るのは初めてだった。他の人もそうだったらしく、おどろいた顔をしていた。すると男の子が「お前なんか死ねばいいんだ」と吐き捨てた。その言葉に彼女もさすがに傷ついたのか教室を出て行った。皆で机やイスを直していると女子がその男の子に「ひどいじゃないの」と言った。他の人も次々に文句を言った。するとその子は「お前らだって見て見ぬふりをしてたろ。お前らだって避けてたじゃねぇかよ。いい子ぶってんじゃねぇよ」と言った。その言葉は僕の心にとても響いた。今まで僕たちは彼女をいじめていたのだと気付かされた。(つづく)