少数派日記

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“安藤総理の少数派日記”

538  慈善のススメ2

火の球投手、324勝のノーラン・ライアンが全盛期だったころのヒューストン・アストロズが好きだった。左胸にでっかい星、そしてオレンジとイエローのサンセット・サンライズをイメージしたド派手なユニフォームがたまらなく魅力的だった。
そのアストロズが身売り中だそうだ。1993年に現オーナーのドレイトン・マクレーン氏が買収した時価は130億円。18年を経た現在は664億円と約7倍に高騰した。この18年間にアストロズは6回のポストシーズンに進出するなど、かつてない好成績を収めた。
メジャーリーグの球団を所有するには、金銭だけでなく、多くの条件をクリアしなければならない。その最も柱となる条件は地域への貢献だ。
マクレーンオーナーがこの18年の間、ヒューストンをはじめとする、周辺地域への慈善献金は25億円にものぼった。恵まれない子供たちのための職業訓練学校建設、ハリケーン被害の復興援助資金などだ。
大リーグの選手はもちろんのこと、日本人選手も個人的な献金やボランティアへの意識はかなり向上しているが、日本の場合、球団レベルでは、あまり聞いたことがない。現在、球団経営だけで、黒字を出しているチームはおそらく巨人だけだろう。中日は落合が来てから赤字に転落した。収入の柱である、集客とテレビ放映権、グッズの売り上げが落ち、逆に選手の給料が高騰しているのだから、当たり前のことだ。
なんとか、それぞれの親会社が「宣伝費」という名目で赤字を補填しているから、球団維持は成り立つが、これに行き詰まるといよいよ身売りとなる。ダイエー近鉄オリックスに続き、次はTBSの横浜ベイスターズの番だ。
メジャーリーグも同様な理由で赤字球団が圧倒的に多い。今年はテキサス・レンジャーズが経営破たんし、それをノーラン・ライアンの投資グループが買収し、50年ぶりにワールドシリーズに進出した。ワールドシリーズでは敗れたものの、それでも何らかの地域貢献をすることが、球団を所有する名誉だとされている。
こんな時代だからこそ、日本の球団も地域や社会に貢献することをもっと真剣に考えなければ、野球の人気はますます低迷する。
(慈善のススメ1=NO・530 12/18付 参照)