少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

517 母、詐欺続報3

弁護士にも、相談員にも「何故、そんな不審者のいる前で金庫を開けたのですか」と責められ、老母は小さくなる。終わってしまったことは仕方ないが、こんな手口で不要の訪問販売商品を買わされたことは一度や二度ではない。
「独居老人のリストという名簿があり、闇業者の間で出回っている可能性が高く、これからも何度も何度も狙い撃ちされる」と忠告を受けたが確かにその通りだ。事件当時、母親の住居(3階)のすぐ下のビリケンカフェに姉が居たのだが、都合で立ち会えなかったのが、不幸中の不幸だった。
母の状況説明を聞いた弁護士は「このアンケートは契約書としての効果はまったくない。よって、お母さんも商品を返して欲しいと、当人に言っているので契約は不成立。しかも、売りたくないという商品を半ば強引に持って行っているので窃盗の容疑でも立件の可能性がある」とのことだった。
ただし、件の暴力団との絡みもあり、8万円のことで訴訟するにはどうか、という問題もある。相手も、そこまではしてこないないだろうと、見込んでの少額の詐欺であるとのこと。確かにそうだ。裁判に持ち込めば、それ以上の金額がかかるし、持っていかれた宝石は「もう売ってしまった」と言われればそれまで。返還される可能性は無に等しい。
本来は「気の毒に」に同情して慰めてあげたいのだが、前述のとおり、何度も同じ目に遭っているので、「またか・・・」という落胆と憤りの念の方が僕には強い。本人も反省してはいるが、まんまとはまってしまう。どこの家庭でも同じようだが、家族の言うことより、他人の言うことに耳を傾けることが多い。命を取られなかっただけ、良しとするべきなのだろう。
ただ、賊に金庫とか見られているので今後が心配だ。現金は必ず銀行に預け、通帳と印鑑は別々に保管。例えば、近所の姉に印鑑だけを預けるとか・・・と提案するのだが、老人は頑固だから言うことを聞いてくれない。これはウチの母親に限らす、同級生の仲間たちからも、まったく同じような頑固な親に対する悩みを本当によく耳にする。自分たちも、いずれはそうなるのだろうか?考えただけでおそがいでがんわ(恐ろしいくていかん)。
結局、弁護士に内容証明の書き方を、教わり、それを出すか出さないかは、また東京の弁護士と相談して決めることにした。母の希望は持って行かれた父親からもらった婚約指輪その他の返還だが、それはもう無理だろう。となれば、無用に報復に繋がりかねない作業をするのも有益ではない。
今、我々日本国民は本来、中国、ロシア、北朝鮮と対峙しなければならない時なのに、こんなことでもめていたら民主党みたいで情けない。
かつての「豊田商事」をはじめ「おれおれ詐欺」など、老人弱者を食いものにした外道がいまだに後を絶たない。人を騙すことを知らない人ほど騙され易く鴨にされる。そんな外道どもを根絶させるにはどうしたら良いのだろうか?マスコミがこれだけ「注意しろ」と呼び掛けても「おれおれ」に騙される老人がいまだに続出する。為す術が無いのだろうか?
2往復のバス代、2人で2000円弱だが、弁護士相談料50分は無料だったので、いた仕方ないか。