少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

553  臓器移植考11

2011/01/01より始まった産経新聞の連載「ボーダー、その線を越える時」。「命」「性」・・・消えた境界、神に挑む。という記事の中に興味深いものがあったので記しておく。31面掲載の「ブタが救う」という記事だ。ブタの細胞組織は地球上の生命体の中で、一番、人間に近く、臓器移植が確立されたころより、その有効性を注目視され、動物実験の段階では可能性を見出されていた。事実、糖尿病患者に投与されるインシュリンもかつてはブタの細胞が利用されていた。もし、ブタの臓器を人間に移植できる医療が確立されたなら、どれだけ多くの人々が救われるだろうか。その可能性が現実として近づいているという記事だ。ぜひ読んでください。
(以下産経新聞より抜粋)
国内ではそう遠くない将来、不可能とされてきた心臓を作ることも夢物語ではなくなるかもしれない。自治医科大先端医療開発センター(栃木県下野市)で進む「Yamaton(やまとん)計画」
「大和」と「豚」をかけた造語で、人間に移植する組織や臓器を、ブタを使って作りだす研究だ。臓器のサイズや生理機能がヒトに近いことから、ブタが選ばれた。同大客員教授の小林英司は「臓器移植は20世紀、革命的ともいえる医療の進歩だったが亡くなったり、生きている人の臓器を提供してもらう医療は限界がある」と強調する。動物の臓器を使った異種移植の研究は1960年代ごろから行われてきたが、異種移植した場合、臓器が数分で拒絶される超急性の反応が起きる。ハードルはこの拒絶反応をどう乗り越えるかにあった。
例えば腎臓の場合。拒絶反応が少ないブタ胎児から腎臓のもとになる組織の一部を取り出し、そこに移植が必要な患者の幹細胞を注入して患者に戻す。ネコをヒトの患者に見立てた実験では、ネコの体内で血液を濾過(ろか)する腎臓組織である糸球体や尿細管ができ、尿がたまるのが確認できた。ネコの代わりにヒトを使えば腎臓疾患の患者を救う道が開かれる。「異種再生移植」という新しい分野だ。
小林はこう話す。「大切なものは医療としてどの技術が一番早く、移植が必要とする患者に適応できるかということだ」(記事以上)
犬や猫はペットとして心を癒してくれるが、人間の身体を癒し、寿命を延ばしてくれたのはブタだという説が有力である。戦前、日本で一番の長寿地域は沖縄でその要因は、当時の日本では珍しくブタを常食にしていたからだという事実が判明している。ブタの細胞が人体の細胞の再生に大きく貢献しているのはまず間違いないだろう。今でいう、アンチエージング、若返りの元祖である。
ブタは汚いとか臭いとかいうイメージが強いが本来は綺麗好きな動物で、家畜として人間が清潔にしてやらないだけで、ブタに罪はない。言葉だって教え込めば、ある程度理解できるという。生まれたばかりの仔ブタを抱いたことがあるが、本当に可愛い。ペットにする人も多いが、その気持ちは理解できる。人間にとって、ある意味、犬や猫より必要な動物なのに、その扱い方や評価が低いと思うのは少数派の思考なのだろうか?