少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

525 早稲田のメカニズム

野球部からは3人のドラフト1位指名。しかも全員が投手。ドラフト制度開始以来、ひとつの大学からドライチ3人全員投手はもちろん初の快挙。しかも大学日本一。ラグビー部も対抗戦逆転優勝で、このまま大学選手権も制覇しそうな勢いだ。今、箱根駅伝で、やはりエンジのユニフォームが先頭を独走している。確かアメフト部も大学日本一を決める甲子園ボウルに出ているんじゃなかったっけ?この分なら、マスコミに登場しない、運動部もおそらくほとんどが、学生のトップクラスだろう。
「文武両道」という言葉はまさに早稲田のためにあるようなものだ。
その証拠に東大も慶應も、その他、高偏差値の大学がここまで、運動部が全国区な学校は他に類を見ない。いったいあの人たちの頭と身体はどうなっているのだろうか?
理由はさほど複雑ではない。頭脳明晰、つまり頭の中がキチンと整理整頓されているのだ。野球に例えればわかりやすい。力まかせにガンガン剛速球を投げる投手や、ホームランだけを狙う打者もいる一方で、コントロールと組み立てを中心に投げる投手や、臨機応変の打撃に長け、あくまで打率にこだわるイチローのようなタイプの打者もいる。後者が早稲田で、前者が明治タイプだろう。
早稲田の人はいつも冷静で、脳が常に身体をコントロールしているという感じ。一方、明治の人は身体が先に反応し、後から脳が追っかけるのだが、ぜんぜん脳が追い付かないという感じ。スポーツ選手に限らず社会人もそうです、少なくとも僕の回りはそんな感じです。
特に僕のいたマスコミにはやたら早稲田出身が多い。本当に石を投げればぶつかる世界です。逆に明治出身は同じマスコミでもデスクワークより力仕事が中心。例えば僕が居た東京新聞中日新聞)では編集の早稲田、販売の明治という不文律があり、編集志望の僕も当初は危うく販売部に回されそうになりました。
その後、日刊現代に鞍替えした後も社内に早稲田と明治の派閥があり、なんとも奇奇怪怪の世界でした。ここでも早稲田と明治のカラ―がはっきりと違います。
皮肉も込めて書くなら、早稲田の人は大人で世渡り上手。上司に対して不平不満は漏らさず、サラリーマンとしてのゴール(出世)を目指して着々と歩を進めるタイプ。酒の席でも油断せず、会社の不満を語ることも、泥酔することもありません。常に自制と忍耐が身体に染みついているという印象です。問題を起こすことはまずありません。
その真逆が明治タイプです。後先をまったく考えず、上司だろうが恩師だろうが、まったく遠慮せず「盾を突く」。だからトラブルの連続です。(つづく)