少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

581  私的近況報告22

僕は店長を連れ、店の近くにある骨董家具工房へ行く。もうこの辺りは隈なく散策した。そこに手ごろなアンティークの置き台を見つけ、数日前から狙っていたのだ。この台をエントランスに置き、その上に招き猫を乗せる。しかし、思っていた以上に若干大きく、おそらくサイズが合わない。しかし、その店の前にある、靴の修理のオヤジが腰掛けていた小さな古い椅子が実に可愛い。オヤジに20元(260円)で譲ってもらう。サイズはピッタリだ。ついでに掘り出しものも見つけた。30年代のプレスガラスでできた、アイスクリーム皿(台)と葡萄の掘りがあるワイングラス1対。締めて60元(800円)。アイスクリーム皿は外に雨ざらしになっていて、黙って持ち去っても絶対にわからない状態だった。
「安藤さん、それって価値あるんですか?」と店長が尋ねるので「割らずに日本に持ち帰れたら、全部で一万ならすぐ売れる」と答えると店長は大ビックリ。「だったら、そっちで商売すれば、もっと儲かるじゃないですか」と店長。「儲からないから廃業したんだよ。常に転がっていれば儲かるけど、探すとないんだよね、これが。世の中、何でもそう。探すと無い。探すのをやめた時〜見つかることも、よくある話で〜って陽水さんの唄にもあるでしょ。そんなもんだよ、人生も・・・」
1/30(日)日曜日ということもあり、客はほとんど来ない。
実は東京本社からは1月末日で「閉店せよ」との辞令が、1月中旬に出ていた。すべての書類を揃え、家主に閉店と契約解除の書類を提出するほんの数時間前に、突然、東京本社から「書類提出は待て」との、新たな辞令が降りた。S店長はその意味がわからず、混乱したという。
後日、その話をS店長から聞いた僕は「それはいつの話だ?」とS店長に尋ねた。お互いにカレンダーを戻して確認したところ「書類提出は待て」との指示は、間違いない、僕が東京本社に「上海行きのチケットを取りました」と電話連絡した直後のことだった。
あと1日、いやあと数時間、僕の連絡が遅かったら、すべては後の祭り。どうしようもないところだった。ドラマみたいだが、すべて実話である。
まだ、僕らには運がある。ピンチをチャンスに代えよう。首の皮一枚残っている。とにかく、打開策を考え考え考え抜こう。必ず道はある。このまま日本に帰ったら、全員切腹しか道はない。ここを切り抜けなければ、次は無い。ここは戦国時代なら清国に築城した城だ。信長公から任された城をやすやすと落城させて帰るわけにいかない。撲自身とて再建の使者として手を挙げた以上、このままおめおめと帰るわけにはいかない。夜の後片付けが終了し、中国人スタッフが引き揚げた深夜11時から明け方まで、毎晩会議が続いた。やるしかないのだ。