少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

582  私的近況報告23

1/31(月)スリリングな一日の始まりが来た。
店はいつものように通常オープンして、昼には日本人サラリーマンがいつものように昼定食を食べに来る。その数、およそ70人。
ところが、もしかしたら、明日のこの同じ時間、レストラン「G」の入り口ドアには突然「閉店のお知らせ」が貼られている可能性もあるわけだ。東京本社からの一本の電話でそれが決まる。
もし、明日2月に突入した場合、高額家賃の支払いにも影響するのできょう1月末日は大きな意味を持つ。
「安藤さんどうしたらいいと思いますか?」S店長が尋ねる。「考えても仕方ないから、流れに任せよう」僕は答える。
客はまだいい。明日のランチだけ行き場を無くすが、翌日には別の店に流れ、そのうち、ああそんなこともあったな・・・で終わりだ、大勢に影響はない。問題は従業員だ。中国人マネジャー以外、まだ誰もこの話は知らない。明日から突然無職になる可能性もある。
料理長も「一応、1月末日で閉める方針だったので、食材の仕入れももうしていない」という。なんだか、どえらいことになったが、開き直るしかない。「どっちに転んでも命を落とすわけじゃない。いい方向へ向かうように祈ろうぜ」としか言いようがない。
店に電話が入る。S店長が対応し「10名様ですね、いつもありがとうございます。お待ちしております。よろしくお願いいたします、ありがとうございました」と。「おお予約入ったか」と喜ぶのも束の間。
「入るには入ったんですが2月15日なんですよ・・・。その時に、まだ店があるかどうか・・・なんてお客さんに言えないですよね・・・どうしましょうか・・・?」「まあ、無くなっていたら、謝るしかないだろうな」「ですよね」
「僕もいろいろ見てきたけど、こんなの初めてだぜ。もう楽しむしかないだろう。楽しんでる場合じゃないけど、悩んでも仕方ないし。とにかく、やるだけのことをやって、ダメならあきらめもつくだろうが、このままじゃ、ただの負け組だ。切腹どころじゃない、ヘタすりゃ晒し首の刑だよ」と撲。
もしかしたら、これが最後の営業日となるかも知れない夜。やはり客足はまばら。どの客もどの従業員も、まさか、今夜が最後、明日は倒産などと夢にも思っていまい。
僕は誰もいない二階席の窓際に座り、人影も途絶えた通りを見てため息をつく。