少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

610  上海日和4

あと30分もすれば、常連さんの一番乗りが、いつもの定食を食べに来る。いつも彼はカウンター1番にひとりで腰掛け、メニューも見ずに「日替わり(定食)でお願いします」という。いたずらに毎日、同じものを「日替わりです」と偽って出したとしてもきっと彼は気づかずに食べるに違いない。
他の常連さんも似たようなものだ。昨日、ランチに何を食べたかなんて、いちいち思いだす作業をする人もいないし、覚えてる人も少ないだろう。だから「G」が無くなっても、彼らにとってたいしたことはないのかな・・・。
いや、実はそうではない。この近辺に日本人が経営する日本食店は他に一軒しかないのだ。したがって、ここ「G」はサラリーマンたちのランチオアシス。しばらくは閉店騒ぎで、オフィスの噂になるに違いない。それが3日なのか、一週間なのか・・・?まあ、来週には噂も消えるだろうけど・・・。
昨夜もS店長と朝5時まであれこれと・・・。
お店のこと、従業員のこと、個人と会社と日本の将来と、彼女のこと、お金のこと・・・。そして、僕たちはどこに隠れて、閉店に驚く人たちの様子を伺おうかと。
きょうも快晴だ。きのうと同じ場所でこいつを書く。残された食材で僕とS店長、N料理長は何日か生き延びれる。
上海日本レストラン「G」を空っぽにして、クソ大家に明け渡す日が4月13日。その日は偶然にも、僕が日本で予約した3カ月のオープンチケット(変更可能の航空券)の予約日と一致した。
3カ月前、まさか、その日が「G」の最後の日となると思って、予約を入れたわけではない。僕のビザが90日間連続滞在可能タイプで、出発日からマックスの90日目に予約したまでだ。その間に体調を崩した場合、即座に帰国し、入院という条件で軍人病院の複数の医師から出国の許可を取りつけた。だから予約変更可能なオープンチケットにしたまでだが、こうなることはすでに決まっていたのかも知れない。
僕はいったん、中国のフランチャイズである広州に飛び、再び上海に戻り、予定通り4月13日の大韓航空機、韓国・仁川経由で帰国しようと思う。(つづく)