少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

615  上海日和9

火事場泥棒が多発しているのは東北の被災地だけではない。上海日本レストラン「G」にも、倒産を聞きつけた魑魅魍魎の火事場泥棒が烏合の衆と化して百鬼夜行している。どいつが誰で、誰がどいつか、もう区別がつかん。
いつも満面笑顔だが、喪黒福蔵のようなイデタチで、皇帝ペンギンのような歩き方をして、ものすごくいい人だけど、ものすごく日本語の下手な中国人マネジャーの王さんが、たったひとりで対応してくれている。
そう、「G」に残された中古備品の売買や、店の買い手が日切りなしにやってくる。桂三枝師匠にでも来てもらって「ハイエナさんいらっしゃい」という番組でも作ろうか?
新品の商品でさえ半額以下に値切る連中だから、中古の備品にいくらの値をつけるか、想像に苦しくない。
王さんが呼んだ複数の買取り業者がつけた買取価格の最高値は18万元(約250万円)。しかし、僕らをさんざん苦しめた大家が「自分の知人に売りたいからもっと安くしてくれ」とつけた値段が13万元(180万円)。バカか?どこの世界に250万で買ってくれる人がいるのに、180万にまけるヤツがいる?
「あの大家、本当に悪いヒトです。もう死んだ人間からお金を盗ろうとしてるんです。ワタシ、怒りたい気持ち、我慢しました」温厚の喪黒皇帝ペンギン王さんが涙目で僕にそう言った。あの大家が悪い人なこと、3年前に君が見抜いていれば、あるいはこうならなかったのかも知れないんだよ、と僕は心の中で、そうつぶやいた。