少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

616  上海日和10

さて、昨日(3月31日)午後、かねてから売買の話があった企業に僕とS店長が出向いた。
企業名は出せないが、NYの株式に上場した急成長のハイパーメディア会社だ。ネットを中心に、7種の活字媒体を持ち、投資目的の企業買収を行う、映画「ハゲタカ」の実写そのままの企業だ。ホリエモンの中国バージョンといえば、もそっと分かりやすいだろうか?
すでに何度か下交渉はしており、昨日はいよいよ大詰めだ。圧倒的に弱い立場の僕らは、最終的に、彼らの要求を全面受け入れなければならない状況だ。決して「白馬の騎士」ではないが、火事場泥棒大家より少しマシという結論に達した。
撲とS店長は、ややうなだれ気味、ややホッとし気味に、お茶でもしてくかと、ぶらりとアメリカ風のカフェに入った。出て来たウエイトレスの女の子はおケケがはみ出しそうなホットパンツにおっぱいポロリのタンクトップ姿。やけにエロいイデタチだが、性欲をそそるお顔の子は、あいにく皆無(う〜ん、無念でござる)。
S店長によれば、アメリカから逆上陸した中国人経営のカフェバーで上海1号店。「HOOTERS」といって今、上海で一番ハット(=ホット=ナウい)な店だそうだ。
夜になるとバテレンさんでごった返すそうだが、アフタヌーンティータイムは、このだだっ広い店内に客は僕とS店長の二人のみ。おっぱいポロリの女の子も4人いるけど、店内があまりにも広くて、何かを注文しないと、その谷間は遥か彼方の南アルプスを遠望するようで味気がない。
「谷間を再度、確認したいので、飲み物のおかわりしましょか?」とS店長が提案するので「それもまた良し」と僕は相槌を返す。
それにしてもS店長はなかなかの策士とみた。谷間を確認するには、ウエイトレスが己の正面から飲み物を提供する必要がある。そのためS店長はあらかじめ、テーブルの上の食器やメニューをサイドに置き、敵が正面からしか攻められないような罠を仕掛けた。流石である。しかしもし、君が、この匠の技を3年前に身につけていたら、もしかしてこうならなかったのかも知れないよ、と僕は心の中でつぶやいてあげた。
「それにしても、この店、こんなに客が居なくて大丈夫なの?」
自分の船が沈んだら、ヒトの船を心配する余裕が出てきたということだろうか、僕はS店長に問いかけた。
「たくさんの船を持っているところは、一艘が沈んでも問題ないということですよ」S店長がそう答えた。
なるほど、そういうことか・・・。
それにしても、いたる壁に飾られたタンクトップのHOOTERSギャルの写真はどれも凄いモデル張りのギャルたちばかりだが、今、僕たちの視界に映るそれは、モデルと同じ服を着た別世界の生物のようだ。レストランで写真付きのメニューの内容と出て来た料理の差があまりにもかけ離れていた場合、客はキレるかアキレるかのどちらかだ。まあ中国の場合アキレる方がほとんどだが・・・。
僕らの場合、先に料理が出てきて、あとからメニューを見たのだから文句は言えない。それに「再度、確認したい」という某店長のような人もいるので、これは満足した部類に入るだろう。
ハッピーアワーのため飲み物4杯で60元、38元のピザを食べたので合計98元。僕がさっそうと100元札を出すと「お客さん、足りませんよ」と言われた。なんとサービス料が10%加算されるんだと。
「安藤サン、これはきっと谷間の拝観料ですよ」とS店長。
「ちっくしょ〜。も少ししっかり拝めばよかった」
とは言え、僕は中国で初めて、メニューと現物の格差にキレかかった。