少数派日記

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“安藤総理の少数派日記”

730 ラグビーW杯の憂鬱1

昨8/21、ラグビーワールドカップに出場する日本代表の壮行試合、VSアメリカ代表戦がナイターで雨の秩父宮ラグビー場で行われた。
来る9月9日からニュージーランドで第7回、ラグビーワールドカップが開催されるが、ほとんどの日本人はそのことを知らない。
ラグビーファンの僕は、もちろん注目しているが、開催が近づくにつれ、ものすごく憂鬱な気分になる。それは僕が日本人だからだ。
日本は第一回のW杯(NZランド=1987年)から7大会連続出場という快挙(?)を成し遂げている。出場20チーム中、アジアの枠はたった1枠で、それを7大会連続で死守といえば、かっこいいが、実は違う。
現在はヘッドコーチ(監督)のジョン・カーワンの選手起用(人選=後に詳しく書く)で、日本は現時点で世界ランク13位で、アジア2位の韓国(世界ランク32位)に大きく水をあけている。
しかし、過去6回のW杯の成績は、本当は書きたくないのだが20戦して1勝18敗1分。しかも、内容が悪い。18敗の中にひとつも惜敗はなく惨敗です。中でも最悪なのは、第3回大会(南アフリカ開催=1995年)のNZランド戦。145ー17という大会ワースト記録。スタンドからは失笑が消え憐れみだけが・・・という悲惨な状況でした。
何故、こういう状況になったのか?簡単な理由です。それはラグビーというスポーツが球技ではなく格闘技だからです。
例えばボクシング、どうしてライト級とかヘビー級とか体格のランクを分けて戦うのですか?それは格闘技だから体重の重い選手の方が有利になるからです。リーチの長さも同様に長い選手の方が有利です。
マイナーは知りませんが、メジャースポーツで球技でありながらコンタクトスポーツというのはアメフトとラグビーしかありません。ちなみにサッカー、バスケ、ハンドボールはプレーの流れで相手と接触はしますが、相手を掴めば反則となるので、基本的にはコンタクトスポーツとは言いません。
例えば具志堅さんとモハメッド・アリが10回戦えば、10回アリが勝つでしょう。
例えば舞の海と曙が10回戦えば2回くらいは舞の海が勝つかも知れません。相撲は狭いフィールドでしかも短時間の格闘技なので、身体の小さな日本人でも瞬発力でなんとかなる可能性はありますが、ラグビーは広大なフィールドで持久力も使うので、身体能力が圧倒的に劣る日本人には、勝機はまるでないのです。
たとえば、武蔵丸と曙を両プロップに。フッカーに舞の海。両ロックには琴欧州と白鳳。フランカーに朝青竜千代の富士、ナンバー8に貴乃花。しかもこの人たち全員が80分間フルに走れる・・・という条件でFWが組めたら、これでようやく世界レベルに追い付くんじゃないでしょうか?ラグビーを知っている人ならなるほどな、と思ってくれるでしょう。(つづく)