少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

752 安藤オーナー

落合解雇はグッドニュースだが、後任の高木守道監督70歳は「深いい話」に出たら全員が「う〜ん」のレバーを引くだろう。
私は明治大学商学部を卒業したが、卒業論文は「プロ野球球団経営」で担当ゼミ、の風間教授から「優」をいただいた。
理想としてはロッテの重光オーナーやソフトバンク孫社長のように、自己のポケットマネー(趣味)でやるのが一番いい。ストレスがない。
しかし、そのやり方で、昨年、ついに名門ロスアンジェルスドジャースが破たんした。
近年、最も注目されているのが、テキサス・レンジャーズ。最弱小のお荷物球団が、伝説の火の玉投手、ノーラン・ライアンを球団社長に迎え、わずか3年でワールドチャンピオンを狙える常勝球団になった。
テキサスは油田の宝庫で金は唸るほどある。A・ロッドをはじめ、大物選手を超破格の契約金で取ってきては、一時的に勝つという戦法を約80年間も続けてきた。失敗から何も得ようとしない、実際にバカな球団だ。ライアンは金による外部補強ではなく、ファームを強化して、自前で選手を育てる育成システムを樹立させた。
日本球界では金で選手を獲る読売と、自前で選手を育成する広島が、その2つの典型だが、両者ともスケールが小さすぎてどちらもどんぐりの背比べだった。つまり、現在、メジャーを支えている選手のほとんどは中南米の出身者で、英語はカタコト、ほとんどが、スペイン語とかポルトガル語だ。その伝でいけば、ドミニカにいち早くアカデミーを作った広島は先見の明がある。が、プロテクト体制が不備のため、そこで育てた、いい選手は結局メジャーに持っていかれるという、憂いも経験している。日本人という狭い枠組みの中での選手の取り合いだから、所詮はどんぐりになる。
さて、ドラゴンズの新組閣だが、これでいいのか?いいわけないことは中日ファンでなくともおわかりだろう・・・。監督候補、本当に居ないですね。どうしてか?簡単です。後継者を育てたら自分がクビになるから、どのチームの監督も後継者を意図して育てない、それだけのことです。
たとえば、ロッテ西村、ヤクルト小川の両監督は監督候補のリストに名前などなかった。「臨時」で雇ったのが好成績を残したという、失礼だが偶然の産物だ。西村、小川両監督は現役時代、何度も取材させていただいたが、この人たちが「監督」になるなんて、当時は誰も予想できなかった。性格が温厚で職人芸に徹した名脇役だったからだ。
野村監督は「財を残すは下、仕事を残すは中、人を残すが上」といつも言っているが、プレーヤーは残しても指揮官は残していない。古田が成績を残さなかったのは、古田が悪いのか師であるノムさんが悪いのかはわからないが・・・。
そこで、安藤中日オーナーは次の回で来季のドラゴンズの組閣と大物選手の獲得を正式発表する。