少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

881 117阪神淡路大震災4

もうひとりの男性はボランティニストの角田四郎さん。
「疑惑=JAL123便御巣鷹山墜落事故=早稲田出版」の著者。学生時代の僕の後援者。自らは質実な生活で、被災地支援のため海外にも行かれる。彼も被災地に行くたび、行政の愚行を目の当たりにする。
「みんな手弁当で被災家屋の修繕や建設を手伝っているところへ、ある日突然、行政が来て、明日から市が仮設を建設するが人手が足りない。日当3万円で手伝ってくれ・・・と言って、翌日から道一本隔てた向こう側に完全無償のボランティアが流れ、日に日に日当3万円組が増え、ボランティアが激減していく。有料が悪いとは言わない。しかし、素人の高校生にまで3万円も出す、行政の金銭感覚は理解にほど遠い。自然と今まで辛苦と喜びをともにしたボランティア同士にも深い溝ができる」
角田さんからそんな話を聞いた。数千円なら心も動かないだろう。だが、3万円なら、僕でもそちらに行くだろう。金で魂を買う、金で魂を売る。胴元は行政で出資金は国民だ。それが許される国ニッポン。正直者がバカを見る国ニッポン。役人天国ニッポン。反論あらば、いつでも受けます。
まだ、聞いていないが東北でも同じことが行われているはずだ。
1/8、日曜日、午前10時からのテレビ朝日の報道番組で仙台の繁華街・国分町の夜の復興バブルの大繁栄ぶりを延々と垂れ流していた。
曰く「連日大繁盛でホステスが足りない」曰く「ホステスの時給が高騰」曰く「テナントの空きはもう無い」曰く「稼げないポン引きが東京から流れて来て稼いでいる」曰く「高級外車がバカ売れしている」曰く「ロレックスが2倍売れてる」曰く「公共事業でゼニと人が集中している」・・・。こんなの見せられたら国民はどう思うか。僕でさえ、一瞬だが、なんだ、東北はもう大丈夫なんだな・・・という感覚になってしまう。これがマスコミの恐ろしさだ。
こんなのはほんの一部の中の一部だけ。もし、この番組を見られた方がおりましたら、どうか錯覚せぬように。こういう番組を構成するなら「その一方で・・・」という配慮があってしかるべきだろう。製作者の意図が全く読めない無責任な内容だった。
正しいマスコミの姿勢は政府行政の愚行不正を徹底的に監視追及すること。阪神淡路の日当3万円のような愚行がないか、しっかりと監視しなけれなならない。これは些細なことではない。日赤の問題も最近ではどこも取り上げない。のど元を過ぎて熱さを忘れ、75日を過ぎて人の噂も風となり、正直者がバカを見て、腹黒悪奴がグフフと笑う、役人天国ニッポン。マスコミがこれだから役人も政治家もぬるま湯に浸かりながら、時が行くのを待つ。これがニッポン。(つづく)