少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

999 無類の掃除好き2

安藤の掃除好きのルーツは安城市安城北部小学校4年生の時に遡ります。
当時のガキどもはプロレスと野球に夢中でした。授業中は放課になったら、あいつにどんな技を仕掛けて泣かせてやろうかということばかり考えていました。既報通り、担任の安達コロッケからは伝家の宝刀「雷電ドロップ」は禁止されており、コブラツイストは、実はあまり痛くないし、かといって4の字固めでは、あまりにも芸が無さすぎる・・・と言う具合でした。わずか10分の放課では、校庭に出て野球は出来ない。必然、廊下での全日本プロレスになる。当時の木造の校舎は廊下も木でできていたので、子供がプロレスをやるには最適な環境でした。
さて、そこでどうやって野球をやる時間を捻出するか?安藤は考えました。
6時間目を終えると、必ず班ごとに掃除をしなければならない。掃除時間は20分と決められている。だが、この程度の掃除をするのに、はたして20分も必要だろうか。安藤はこの清掃作業を5分で片づけることを提案し、実行した。最初は班の連中が反発した、特に女子。だが、有無を言わせず超高速クリーニングで、それぞれの限界に挑戦させたのです。
「言うは易し、行うも易し」である。安藤班の清掃作業は常に5分で終了。しかもパーフェクトで完璧。小林よしのりの「東大一直線」風に言えば「パーぺき」である。速いだけではなく、安藤班のクオリティーはピカイチでした。安達コロッケに文句なんか言わせねー。
最初は文句たれていた女子も余った15分を読書や人形遊びにあてることができて大喜びだ。男子はバットとグローブ持って校庭でベースボールとしゃれこんだ。
安達コロッケがすっとんできた。「こら、きみたち、なんばしょっとん、掃除の時間やぞ」。
「なんばしょっとん・・・って何語ですか?野球やってますが、なにか」
「掃除はどげなしたん?」
「終わりました」
「早く終わっても掃除の時間はちゃんと掃除せなあかんよ」
「でも、もうすることないんです。マックスでみんな頑張りましたから」
「でも掃除せなあかん」
「どうしてですか?」
「規則だからや」
しょせんはサラリーマン教師、つまらんことを言いよるわい、と僕は口に出しかけて言葉を飲み込んだのを覚えている。大人になっても絶対に教師にだけはなるまいと心に決めた瞬間だ。子供のアイデアと可能性を大人の都合だけで潰してはいませんか?時間の節約、電気の節約、水の節約、人は後からついてくる褒美が欲しくて、他人より努力するのだよアケチくんではなくアダチくん。
僕らは野球やりたさに猛チャージをかけた。ノルマを完璧に果たし、自分たちの力で勝ち取った時間を有効活用したのみ。5年担任の星野くんも、6年担任の酒井くんも、みんな安達コロッケと同じことを言いやがった。「規則ですから・・・」。そんな規則、変えたればいいじゃん。
アメリカのようにスキップ制度のないこの国では、それも無理か?しょせん、日本の教育制度なんて金太郎飴養成学校で、将来、絶対必要になる税金や年金の制度や、官僚の天下りシステムなんて、絶対に教えないでしょ。国民が賢くなって困るのは一部の特権階級だからです。その手先が教師であるのだから、はみ出した子供は「変わり者」「少数派」扱いされるのです。全国の教員を敵に回しても書き続けちゃるぞ。
そんなわけで、動機は不純でしたが、掃除の楽しさと奥深さに目覚めました。教室の時計を見て安藤班は「ヨーイドン」でスタート。前日より一秒でもタイムを縮めようと掃除前に誓い合うのです。(つづく)