少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1003 人生道場2

当方が自宅に不在だったせいもあるが、義母の状況は仮面ライダー2号を通して断片的にしか入ってこない。ほとんどない状態だった。
お見舞いの前日(4/29)、新横浜の霊波之光教会へ行く。自分自身の回復の御礼参りと義母の回復のお祈りのためだ。義母も信者である。協会へ行くと、僕の知らない多くの方々が、すでに義母の回復を祈願してくださっていた。余談だが、僕が入信する以前、笹塚の自宅を建てた際に、内装をお願いしたOさんの実兄が信者さんで、偶然、教会でお会いした。
Oさんは、設計の先生が連れてこられた工務店さんだったが、骨董好きな方で、話が合い、何度も田無のお宅にお邪魔してコレクションを見せていただいた仲で、下北沢や横浜の僕が経営した骨董店の内装もお願いした。
帰りに、渋谷で噂の「ヒカリエ」に寄ってみた。遠目に見たら、テレビで見るほど混雑していなかったので、義母のお見舞いのお菓子でも買おうと立ち寄ったのだ。
羊羹が義母の好物である。「ヒカリエ」の和菓子コーナーは意外と小規模だった。試食できるものは試食した。誰かのためにおみやげやプレゼントを選ぶ作業はドーパミンが大量発生するため、気分が高揚して心地よい。
相手の好み、こちらの予算、プラス(喜んでもらえるか)の状況、マイナス(有り難迷惑ではないか)の状況などをスクランブルに考慮した頭脳プレー。あらゆることを想定して、何度もショーウインドウの前を行き来する。箱詰めものは同じ品種が複数入っているので、趣きが少ない。よし、決めた、見てくれは不細工だが、バラで買おう。
水羊羹を柱に、食べきりサイズの1個入りを小さな籠に入れ、バラで買う。まあ、身内だからそれもよかろう。内蔵系の疾患でもないし、日にひとつずつくらいなら、回復に問題ないだろう。当方も経験者なので気持ちはよくわかる。外出できず、院内の売店は品数も少なく、お見舞いでいただく好物は活力が出て、本当に有り難い。今回、僕の場合は海軍の五十嵐隊長が無糖コーヒーとロッテのゼロチョコを大量に差し入れてくれた。これは嬉しかった。
僕は何とか、おそらく塞ぎ込んでいるだろう義母を元気づけようと、とりあえず、好きそうな物を求め、なるべく少量なものを、飽きがこないよう種類を豊富に・・・と二時間ほどかけて、ヒカリエをうろついた。
その結果、まあ、少しやりすぎたかな・・・とは思ったものの、みな美味しそうだし、日持ちもするし、余れば退院の時に持って帰ればいいしもしくは看護婦さんに配ってもいいし、とりあえず好きなモノだけ食べてもらえばいいし、喜んでいただいて、少しでも活力になっていただければいいや・・・との総合的判断から、計7店舗から30種類の和菓子を調達した。しかし、これが裏目に出た。(つづく)