少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1012 原発と格安バス

格安高速バスの大事故で、業界が非難の的になっている。
事故に遭遇され、犠牲になられた方々にはご冥福を祈らせていただきます。また、現在、治療中の方々には一日も早い回復を祈願させていただきます。
「起こるべきして起こった事故(事件)」とマスコミや関係者はそう言うが、事故が起きるまで、そんな風評が耳に触れたことはない。とらえ方によっては、そんな安いバスに乗るから事故に遭うんだ・・・とも聞こえてくる。学生時代から格安バスのヘビーユーザーで、アメリカや中国でも長距離バスの愛好者の僕としては複雑な気分になる。
原発もそうだが、大事故が起きるまでは「安全」だとされる慢心が「安全神話」なる造語を生む。
まず、確率論として、家から一歩でも外に出たら、事故に遭遇する確率は0%ではないことを認識しなければならない。もちろん家の中にいても車が突っ込んで来たり、隕石が落下したりということもあるから、人間が存在している以上、自然災害以外でも事故に遭遇する確率は0でないことを認識して生活しなければならない。これは当然の自己防衛である。(同様に中国が攻撃してくることも想定して欲しい。経済攻撃はすでに始まっているけど・・・)。
格安バスのカラクリは今回の事故で明らかになった。乗客をぎゅうぎゅうに詰め込んで、薄利多売。ガソリン代や高速代を削ることは出来ないので運転手の賃金と待遇をカットすることでしか生き残れない業界。しかし、そんな苦役業界の苦悩に頼って生き延びている、たとえばディズニーランドをはじめとする観光地だって、格安バスと無縁の存在ではない。「そんなのカンケーねえ」と知らんぷりすることは許されないだろう。
基本論でいえば「需要」があるから「供給」がある。経済はすべてこの摂理で成り立っている。不況に端を発した、誰も責めることの出来ない最低限の欲望の狭間で起きた最も不幸な出来事であった。
さて、僕は、この問題は原発問題とまったく同じレベルの問題だととらえている。何故か?(つづく)