少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1061 夕焼け人形

午後4時半、蝋燭と線香を持参して家を出る。ドアtoドアで雑司ヶ谷の墓前まで60分。墓石が4基あり、墓地の花屋さんに寄ると一基につき1000円の仏花代を払うので4000円はきつい。というわけで、申し訳ないが、いつものように割愛。
墓前に供える缶ビール(実は、発泡酒。これも経費節減。お許しください)と子供たちの墓前用のお菓子(柿ピー=あとで自分が食べるつもりなので)を買う。
墓地で偶然、知人に会った。上州屋(酒屋)のおやっさん。
僕は学生時代、明治大学大学院のラグビーチームに所属し、時々だが、立教大学OBのクラブチーム・四谷ライオンズにも所属していた。その時のメンバーのおやっさんで、早稲田の連中もお世話になっている。
なんとかいうアフリカの珍しい犬を連れて散歩していた。
「いや〜ラグビーと日本酒の話をはじめると止まらなくなっちまうなあ」とおやっさん。立話はあっという間に30分。
「ところで、僕は来週、山形の蔵元を訪ねる。山形は庄内米のメッカなのに、使用米は姫路の山田錦、どうして?」と質問した。
「そりゃ、山田錦は日本酒を造るのに最高の米だもの。普通の品種よりひとまわり大振りなんだよ。甘味にコクがあってね。だけど日本酒は魔物だね。出来上がらないと、どんな味になるのか、毎年、わかんねえ」とおやっさん。
なるほど、そういうことか。僕の「知ったか」はこんなもんだが、まあ勉強になった、収穫ありだ。
おやっさんと別れ、ようやく墓地に到着。まだ日は暮れていない。
何本か立てた蝋燭が風にそよぎ、きれいに光る。
家族の健康と今後の発展を願い、墓石に発泡酒をかけて、自分も飲む。
すると隣の墓石の上に大きなカラスがやってき「なんかくれ」と言うので、僕はバッグの中から、クルミ(剥いてあるやつ)を出し、空中にポンと投げてやる。彼はそれを見事にキャッチしてもぐもぐと喰いはじめた。すると奥さんだろうか、やや小さめの子が来てやはりねだる。「あたしにも」。同じようにポンと投げてやる。
二羽はだんだんなれなれしくなって僕に近づいてきた。何度か同じことを繰り返した。「ガキどもを食わせにゃならんので」と大きい方は一生懸命、のどにクルミを詰め込んだ。
近くで見ると、可愛いし、羽の光沢が美しい。害鳥のように言われているが、北海道の熊だって、日光の猿だって、六甲の猪だって、好きで人や、ゴミや、畑を漁っているわけじゃないんだよ。お犬さま、お猫さまは幸せだよな・・・。
夕暮れのひととき、もの言わぬ友と、しばしを過ごした。
この唄が聞きたくなりました。
丸山圭子で「夕焼け人形」。

安城ビリケンカフェ」には、高校の時、新安城の稲垣レコード店で丸山圭子のLPを買い、その時むらった(三河弁=もらった)丸山圭子さんのポスターで造ったパネルが飾られています。