少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1095 この世にひとつしかない名前

なんだか、きみがそばにいるような気がする。嬉しいよ。
梨花・・・って、どんな花なんだろう?
「名も無い花には名前をつけましょう・・・ この世にひとつしかない
冬の寒さに打ちひしがれないように・・・ 誰かの声で また起き上がれるように・・・」
冬に生まれた、あの子のための、あの子だけの、この世にひとつしかない名前。
梨花ちゃんの場合、部活で疲れ果てて、湯船に浸かったまま眠ってしまっただけのこと。
そんなこと、僕なんか一度や二度ではない。今振り返れば、ただただ運に恵まれていただけ。疲れだけではなく、深酒に酔ったまま眠ったことさえもあった。
中学、高校時代を振り返れば、疲れ果ててバタンキューの日々。そんな経験者は少数派ではないだろう。少しだけ横になってから宿題をやろう、なんて布団に潜り込んだら最後、気がつけば深夜とか明け方になってたなんてことはしょっちゅうだ。つまりは日常の一ぺージ。麻梨花ちゃんもきっと、そんな一ぺージの中にいたはずだ。僕はそんな風に感じいる。
「どうして、私がお風呂で寝ているの?」
「いけない、寝過ごしちゃった。早く起きて。早く起きてよ」
梨花ちゃんが、自分自身に呼びかける。でも、湯船の麻梨花ちゃんは反応しない。それが、どういうことなのか、呼びかける麻梨花ちゃんには理解できない。大好きなパパやママや友達にサヨナラもありがとうも告げられずに、わけのわからぬまま去る思い。
梨花・・・どんな花なのだろう?
願わくば、そんな少女の名前を、胸の奥深くに刻み込んでいただきたい。
クレープのおじちゃんの大好きな唄。
この世にひとつしかない、きみの名前のために。
大丈夫、麻梨花は蕾のまま散ってなんかいないし。
パパやママや友達の中で咲く100年桜。
だから、無くさないで、きみのなかで咲くLOVE・・・。