少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1249 デビュー戦結果15

繰り広げられた死闘も佳境に迫るにつれ、プレーヤーたちの表情はみな険しくなる。
ある者はうつむき「もうやるもんか・・・ゴルフなんて・・・」と独り言を繰り返す。
ある者は死期せまる形相でタバコを爆吸いする。
ある者はボー然とした焦点の定まらぬ瞳で、流れる雲をじっと追っている。
それぞれのゴルフ、それぞれの人生の終着点がここにある。
僕は・・・というと次世代のゴルフの在り方について思考を巡らせていた。
長い時間とゼニをかけ、朝も早よから男たちが凌ぎを削り「パー」だの「ファー」だのと口ぐちに叫ぶ。感じたのは平和の国ニッポン。
「安藤さんはどのようにして、次々と斬新なアイデアを生むことができるんですか?」とジュニアがまともな顔をしてぶつけてくる。
「殻を破ることからじゃよ。常識という進歩停止思考渋滞の根源となる殻を打ち破ることじゃ」
「それは、どのようにしたら破れるのですか?」
「旅じゃよ。旅に出て、見ず知らずの家族の家に泊まる。食事を馳走になり、家族のトイレで雲子を垂らす。汚してはならぬ・・・と、使用後に、無意識のうちに掃除まではじめる。すると、なぜか信頼感が生まれる。夜、床に入り、ふと天井を見上げると、自宅では味わえないような安堵と安らぎを得るだろう。そこに、斬新なアイデアが宿る。これ、自然の道理なり」
「ハハーン、なるほど。我心得たり」(ジュニア)
「そう。だが忘れるべからず。鉄は熱いうちに打て。情熱は冷めやすく、少年学成り難し」
「了解、合点です」とジュニアは僕の単なる思いつきの妄想を真に受けてしまい、昨27日より、単身で中国に乗り込んでしまいました。
 人間の基本として雲子をしたい時に我慢してはいけないということ。ただし、ドストエフ岩崎のように他人様にご迷惑をかけてはいけないということ。人生最大のピンチに、どのように冷静に対処できるかが器の見せどころ。兄山選手の場合は紙一重だった。我慢をするということは、逆に心に余裕がない証し。心に余裕があるからこそ、我慢の必要がない。
 たとえ車中で雲子を漏らしたとしても「オレはオレ」という確固たる信念さえあれば、万軍の将として日本ゴルフ界の先頭に立ち、この窮地を切り開いていけるだろう・・・て。
 羞恥に囚われていては大事は成せん。ライト兄弟リンドバーグだって、最初は大衆に変質者扱いをされていたのだ。
 10年後のゴルフ場を見れば、そのわけがわかる。十字架付きのカートは予約制となり、製造業者が発注に追い付かず、交通不便なコースでも、十字架カートの有るコースが大人気となる。また、例えば石岡48とか、ただゴルフクラブを持っていれば誰でもがアイドルになって、ガールズコレクションが毎週末に各ゴルフ場で開催されている。さらには、東京スカイツリーからの打ち降ろしは、予約殺到で抽選となり、当たり券はネットで高額売買され社会問題となる。
 観客わずか7人からスタートしたAKB48が、いまどうなっているか、そう言った方が分かり易いかもしれませんね。
 ところで、ゴルフのスコアはどうだったんですか・・?って。
ですから、そんな細かいことにこだわっていてはいけない、という話をしているのです。
(つづく)