少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1255 8月31日1

夏休み最後の日。子供のころは、この日が一年で一番忙しかった。同じような経験者、いっぱいいるよな。
まず、夏休みの初日から3日間で宿題の半分をやっつける。日々の日記も8月10日くらいまでは、まるで未来予想図だ。想像にまかせて適当に書く。
残りは31日にまとめて書くが、これは記憶を辿る作業なので辻褄が合わなくなり苦戦。天気を書き込む欄は古新聞を漁るのだが、これもかなり面倒な作業なので、途中から想像で書くが、これを「おかしい」と指摘されたことはない。先生だっていちいちチェックできないからだ。
 読書感想文。一番やっかいなヤツだが、これは本も読まず、巻末の「解説」」を丸写し。すると、いつも最高点をもらえる。学校の先生も案外、横着者だと知る小学生中学生の僕。
 自由研究だけは好きだった。興味ある分野の研究だから力が入る。記憶にある研究は「安城市内の古墳探究」「ノストラダムスの大予言の真相」「石井細菌部隊の真相究明」。いずれも小学3年生からの順番だ。
 小学生にしては、こまっしゃくれた課題だが、これは父親の影響によるもので、父親も協力してくれた。古墳めぐりには車を出してくれたし、盗掘にも協力してくれたが、王様の棺は出てこなかった。
 当然、最後の一日で残りの宿題が片付くわけもなく、重い足取りで9月1日を迎えるわけだが、結局、何の反省もなく、残りの義務教育をまったく同じ思いで9月1日を迎える。まあ、あんまき高校に来る連中の大半はきっと同じようなもんだろう。
 中学になるともっとヤバい。部活は毎日、朝の5時から、昼休みを挟んで夕方5時まで。水を飲んだら殴られる時代。帰宅して宿題なんてできるわけがない。それでもきちんと片づける優等生様が異様に多い学校。
 僕ら劣等生は、当然、9月1日以降、およそ一週間に渡って、各教科の先生たちから、宿題提出の義務違反行為で愛の往復ビンタと廊下で正座の愛のムチをいただく。泣き言を言う同輩には「北朝鮮に連行されて、強制労働されるよりまだマシ。歯を食いしばれ」と別の同輩が元気づける。こんなことでも「友情」が芽生えたりするのだから、体罰が悪いとは思わない。昔の自分を振り返っても、中学3年までは「猿」のようなものだから調教が必要だと断言する。
 少なくとも安城北中学には「夏休み」は無かったなあ・・・。毎日、野球部とプールの授業と補修授業。盆休みも無かったと思う。土日もなく学校に通ったな。唯一休んだのがボーイスカウトのジャンボリー参加期間だけ。この休みを申請するのにも、担任やら学年指導員やら、複数の部活教員やらの書類やら判子が必要だったな。
 友が言うには「ここは北朝鮮より厳しい」とのこと。当時、北朝鮮が何者だか、よくわからなかったが、卒業生を兄姉に持つ、同級生からの情報だった。だから中学時代の夏休みの記憶は部活とビンタ正座くらいしか残っていない。(つづく)