少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1290 mutant(ミュータント)

もし東北大地震が起こらなかったら、あまり認識されなかったかもしれない問題・・・。核廃棄物の処理問題だ。
僕もそうだが、おそらくほとんどの国民は核廃棄物が、こんなに危険なものだという認識はなかったと思う。当然だ。各電力会社と政府はその危険性について、ちゃんとした告知を事前にしていなかったからだ。
もし、この問題が露呈しなかったなら、電力会社や政府は将来的にこの問題を、いったい、どのようにして処理するつもりだったのだろうか?それを含めて問いたい。どなたか知っている方がいたら教えていただきたい。いまだに40万人近くの方々が避難生活を送られている。津波で家を流された方もいらっしゃるが、福島の方々は家があるのに、放射能汚染で帰れない。その間に火事場泥棒に遭い、財産や想い出の品を根こそぎ強奪されている。こんな苦い教訓を得たというのに、まだ原子力を稼働させるというクレージーな電力会社と政府。
こんな数字が発表されたなら、核廃棄物を住居地に埋めたくない気持ちも理解できる。どうして、東電の社員は自ら安全な場所に住み、高給をもらってのうのうと生活ができるのだろうか?人間としてどうなのだろうか?
アーノルド・シュワルツネガー主演の「トータル・リコール」という映画を思い出した。詳しい内容まで覚えていないが数多くの「ミュータント=mutant」が登場する。mutantとは「突然変異体」。SFの中での想定だがSFとはscience fictionの略で、つまり空想科学の世界。現実的には起こりえない空想、妄想の範囲のことだった。
しかし、ベトナム戦争化学兵器の後遺症として、ベトナムでは奇形児が続々と誕生した。報道されているのは氷山の一角で、現地では、いまだに、社会問題となっている。チェルノブイリしかりである。
トータル・リコールの中では人間の奴隷となったミュータントたちが地下で燃料の発掘作業に追われているのだが、今回の報道を聞いて、ゾッとした。もはやSF、空想の世界ではなく、将来的に現実になる・・・と。
私は輪廻転生信者だから何百年か後、人間ではない姿をした元人間として生まれ変わり、平成時代に地中奥深くに埋められた核廃棄物の処理作業をしているひとりかも知れない。そんなのは嫌だ。みなさんはどう思われますか?
ーーーーーーー以下ネットからの転載。
核のごみ 地中廃棄「白紙に」 学術会議 原子力委へ提言
2012年9月11日 東京新聞夕刊
地中深くで最終処分するとしながら、原発で使った核燃料から出る高レベル放射性廃棄物の行き先は一向に決まらない。打開策を検討していた日本学術会議(会長・大西隆東大大学院教授)は十一日、地中深くに埋める国の最終処分計画は安全とは言えないとし、処分に関する政策の白紙見直しを求める提言をまとめ、原子力委員会に提出した。
使用済み核燃料を再処理した後に出る高レベル放射性廃棄物は、毎時一五〇〇シーベルト(一五〇万ミリシーベルト)と人がわずか二十秒で死に至る放射線を放つ。国は二〇〇〇年、廃棄物をガラスで固め、地下三百メートル以上の地層に埋める「地層処分」とするよう関連法で決めたが、処分地は白紙のままだ。
今回の提言は、原子力委から打開の糸口を見つけてほしいと要請された学術会議が、原子力工学や地質学、歴史、社会、経済など各分野の研究者で検討委をつくり、二年がかりで検討してきた。
提言は、地震や火山活動が活発な日本列島で、万年単位で安定した地層を見つけるのは難しいと指摘。
処分場が決まらない理由は、どれくらいの量の核のごみなら受容できるか社会的な合意がないまま、一部の関係者で原発の稼働、そこから出る核のごみの処分といった方針を決定してきたことにあると批判。交付金などのお金で処分地を決めようとする方針は、「かえって問題を深刻化させる」と根源的な問題があると指摘した。その上で、「政策をいったん白紙に戻す覚悟で見直すべきだ」と結論付けた。
安全な処分方法が見つかるまでの数十〜数百年の間は、地中深くではなく、いつでも移送できる形で暫定的に保管するよう提言。保管を担う地域には交付金などで無理やり納得させるのではなく、保管地に政府機能の一部を移転して安全性への信頼を得るべきだと訴えた。
ただ、提言内容の通り、将来に安全な処分方法が確実に見つかる保証はない上、暫定的に保管といっても、事実上の最終処分になってしまわないか、地域の懸念をなくすのは難しい。提言の実効性には疑問があり、核のごみの根源的な問題点を見せつけた。 (榊原智康)
ーーーーーーー以上。
これはもはや「rape of countory」いや「rape of the earth」(日本を強姦、地球を強姦)と言っても過言ではない。もの言えぬ自然に一部の人間の欲望のはけ口を有無を言わさずぶち込む・・・。さすがにバカボンのパパも「それでいいのだ」とは言うまい。