少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1341 DEAR美容師さん(まりんかさんへ)1

山形県遊佐の美容室「DEAR」のオーナー佐藤由美さんの手記「余命ゼロを生きる」より抜粋させていただきます。
右頬の「腺様のう胞ガン」。治療困難な神経にとりつく癌。手記によればすでに4箇所に転移されており、明日をも知れぬ「余命ゼロ」の状態(2009年現在)で、現役の美容師を続けられている佐藤由美さんの本を読みました。美容師のまりんかさんをはじめ、全国の美容師さんに、由美さんのメッセージが届きますように。
「シャンプー」より・・・・
 がんをわずらい入院中でも、心は病人になりたくないから、入院中(中略)・・・。自分だけではいけないと思い、店からシャンプー剤を持ち込み、同室の仲間たちをシャンプーしていた。美容師の私は、シャンプーの大切さを知っている。シャンプーは、もちろん衛生面という目的もあるが、何より人の心を癒すものだ。髪の毛の頭皮が汚れていると人間は不快だ。だから汚れを取り除くことが大事で、そのとき、頭に触れる人の手に心がこもっていると、それは相手に心地よさとして伝わる。(中略)。だが、ただ単に、頭皮をマッサージすればいいというものではない。ひとり、ひとりと会話するように髪と頭皮に触れ、あらゆる手の動きを使って心地よくさせる。それがシャンプーだ。
 美容師の私は、心を通じ合わせることが難しい相手ともシャンプーを通じて心の会話ができると信じている。だって、気持ちのいいことをされたら人は不機嫌にならないでしょう。
 同室の仲間たちは「気持ちいい」と、病院の洗面所で素敵な笑顔を見せてくれた。多忙な、医師や看護師の方たちにも時間を作っていただき、恩返しのつもりでシャンプーさせていただいた。そのとき医師が、「これが佐藤さんの仕事なんだね」と何よりの言葉をかけてくれたことがうれしかった。
(つづく)

余命ゼロを生きる~現役美容師、奇跡の物語

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