少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1302 DEAR美容師さん(まりんかさんへ)3

「余命ゼロを生きる〜遊佐の美容師・佐藤由美さん著」より抜粋です。
「シャンプー」より〜
 これは余談だが、美容師としてひとこと言っておきたいことがある。美容師を目指している人たちのなかに、シャンプーより、カットの技術を優先し、シャンプーをアシスタントの仕事だと勘違いしている場合がある。シャンプーの本当の意味を知り、大切さをわからなければ、いくらカットの腕前があがったとしても美容師としては半人前であるということを知っておいて欲しい。
 私はたったひとりで店を経営している。それにはそれ相当の意味があり、シャンプーから仕上げまで、私が心をこめたいからだ。他人を信用しないわけではないが、いや? 信用できないからか、作業を分担することができない。もちろんこのシステムでは、人を育てることはできないから、大手美容院では無理な話だ。だから最終的には、自分のお店をオープンさせた。
ーーーーーーーーーー
ドラゴン・斉藤さんが行きつけの床屋が東急東横線の「学芸大学前」にある。美容サロン「なかがわ」。スタッフは全員女性、客は全員オサーン
僕も行きたいのだが、料金は3980円とブルジョア限定価格で無理。僕の場合、カットは中国で自転車で来る流しのオサーンに屋外でチャチャっと済ませて5元(60円)なり。シャンプー20元(240円)は毎日通う。で、日本に居るときゃ10分1000円ショップで鼻歌まじりに、ベルトコンベアーカット。
しかし、ある日、ドラゴンさんを迎えに行くと、「なかがわ」の女性がえらく親切丁寧に対応してくださる。
二階の待ち合い室に通されコーシーの接待やらサロン風の会話まで。
「あの〜勘違いされてるようなので言いますけど、僕はカットしに来たのではなくて、ドラゴンを迎えに来ただけですので・・・」
「もちろんわかっておりますよ・・・どうぞごゆっくりしていってください」。う〜ん癒し〜。
僕は貯蓄をした。3980円。そして電話をかけた。
「あの〜こちらのお店は指名とかできるのですか?」
「はい、空いていれば可能です」
「では、この前、僕にコーシーを入れてくださった彼女で・・・」
「はい、かしこまりました」
この時点で僕は彼女の名前を知らなかったが、話は通じていた。
で、行った。そして店長さんが出てこられた。
「あのお客様、実はこの娘、まだ入店したばかりの見習い中でカットは出来ません。シャンプーだけでよろしいでしょうか?」
「オ〜マイガ〜〜〜。ええよええよなんでもええよ〜好きにしてちょ」
というわけで岐阜県多治見市出身のSちゃん。国家試験をパスしたらお客さん第一号になることを約束して真ごころシャンプーありがとう。
そう、シャンプーは大切なのだ。
(つづく)