少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1408 広州紀行12秋2

JALは国際線でも新聞を廃止したはずだが、ビジネスクラスには置いてあった。
CAさんにお願いすると内緒で持ってきてくださいました。これもビジネスクラスに近距離の16Kのアドバンテージです。
さらにラッキーなことに、お隣の16Jが空席だったので、いつも狭い席に座らせている天草の麻梨花ちゃん用にリザーブ。これで完璧な空の旅です。
余談ですが、JAL御巣鷹山に墜落した直後の一年間のJAL、9・11テロ後3年間のユナイテッド航空の機内は、ガラガラで、「お好きな席にご自由に」状態でした。ユナイテッドのアメリカ便なんて、エコノミー5列席をひとり占めしても、何とも言われませんでしたから、ある意味、ビジネスクラスより優雅でした。
JALなんか、札幌発東京行き便で、同時刻発のANA便は満席なのに、JAL便は乗客6名、CA12名なんていう、ハーレム飛行にも遭遇しました。
みなさん、大丈夫ですよ。統計学的に、旅客機が墜落するのは1万回に1回の割合です。どんなベテランパイロットやCAさんでも、1万回搭乗するには、一日も休みなく365日、毎日乗って、それを30年間やらなければなりません。そんな方にお目にかかったことありますか?
これも一種の風評被害というやつでしょうかね、流れに逆らえる「少数派」にとっては、アドバンテージになりますけど(笑)。
ところで、僕は、窓際席が好きです。世の中には高いゼニ払って、ヘリをチャーターしてまで東京の夜景を楽しむブルジョアだっているわけですからね。それも航空運賃の一部だと思って、僕は、トイレの都合のため、飛行時間や、シートの列(2列か3列か)、シートの位置(翼の部分かどうか=ここは翼が邪魔で景色が見えない)、混雑具合を考慮して、いつも慎重に席をドラフト(選択)しています。
特にJAL/ANAの成田ー広州便はいい眺めです(南方航空は若干、ルートが違うみたい)。もし乗られる機会がありましたら、往路はA側の窓際ではなく、K側の窓際を。復路はその逆でA側の窓際をリクエストしてください。富士山の南側を通過するため、富士山や、東京、横浜の都心、愛知県上空も通過するので三河尾張地方、そして和歌山、大阪湾を遠くに臨んで四国経由、九州〜と続きます。
これまで、何度も、東京の上空を飛び、笹塚駅の旧マイクロソフトビルや、三茶のキャロットタワーなど、自宅近辺の建造物も、高度5000メートルから確認できました。富士山の火口も何度か拝ませていただきました。まだUFOには遭遇していませんが、いつか遭遇することを楽しみにしています。
この日のフライトJAL855便は、本来なら、鹿児島、もしくは熊本の上空を通過して広州へと向かうと認識していたのですが、飛行経路の画面を確認すると、福岡から上海を抜けて行くみたいです。
せっかく麻梨花ちゃんに上空から天草を見せてあげたかったのに・・・。
「これは尖閣諸島上空を通過しないための政府主導の措置ですか?」とCAさんに尋ねると「私たち平和ボケしていて、そのへんのことはよく存じ上げていないんです」と。本音ともマニュアルとも取れる受け答え。
ただ、僕の思い違いで、もともと上海ルートも存在していたのかもわからない。上海ルートだと三角形の二辺を行くわけで長距離になるわけだが、上空の環境や風の影響など、その方が燃料効率もいいのかも知れません。
とまれ、この日のJALは搭乗率65%。「JALさんにとっては大変だけど、乗客にとってはありがたい話です」とCAさんに言うと、「あのデモ以来、ずっとこんな状態なんですよ・・・」と肩を落とす。
気の毒に思い機内サービスでサントリー「山崎」(4500円)、マイルドセブン(2500円)を所望。実はすでに成田空港の免税店で、響(3500円)ジャックダニエル(3000円)マイルドセブン2箱(5000円)を購入していたが、その時は、JALカード使用で、酒が5%割引き、タバコは割引きなしだった。ところが機内サービスはJALカード使用で酒もタバコもともに10%割引。僕としたことが、なんという情報不足な失態。用意してある銘柄は少ないけど、次回からは機内販売で賄うことにしよう。
この日は「アテンションプリーズ、機長の・・でございます。ただいま管制塔より連絡が入りまして、前の飛行機が滑走路で何かを落としたようで、現在、点検作業をしており、着陸を待機しております。この飛行機には影響ありません。ちゃんと着陸できますのでご安心ください・・・」と。
なんちゅうアナンス。飛行機が滑走路で何か落とした?って、何落としたのか、とっても気になるし・・・。ちゃんと着陸できますってアンタ、ちゃんと着陸できないこともある、ってこと? たのんますよ〜。
まあ、そのお陰で広州の上空を二度ほど旋回。写真を撮ろうとしましたが、カメラを紛失(実は椅子の下に落ちてました)、諦めて、景色を楽しみました。
ようやく着いた広州、気温は29度。日本から半袖で来たのは僕ひとりだけ。それでも暑い。
(つづく)