少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1441 麻梨花ちゃん焼酎

11/15、東京駅八重洲口17:40発知立行、国鉄ハイウエイバス「知多シーガル1号」デラックスシート片道4050円にて知立へ。御殿場インターから、はじめて走る新東名高速道路。普段の休憩サービスエリアは足柄と浜名湖。しかし、今回は足柄と遠州森町。運転手さんに「ここ、新しくできたサービスエリアですか?」と尋ねると「はい新東名です」と言われ、はじめて気が付く。
夜間で景色が見えなかったのと、熟睡していたため、これがウワサの新東名だと全く気付かなかった。
「こちらの方が20分ほど早く着くんです」とトイレで一緒に立ちションしながら、運転手さん。ショップで地域の案内図をもらうと、ここが、あの有名な「森の石松」の故郷だそうだ。森の石松の「森」とはここの地名で、神社で拾われた孤児の石松が養父に育てられ、その後、清水の次郎長の子分になったそうだ。
バスの中から地元の仲間15〜16人に一斉にメールを送る。「安藤が帰りました、深い意味はありませんが、明日の夜、知立駅前の居酒屋で一緒に飲みませんか?」。
前回も同じようにメールして、何人かから「行けません」の返信が来て、ひとりだけ「行きます」と来て、あと3人を無理やり誘って5人で飲みました。
でも今回、返信が来たのは3人のみで、しかも「行けません」。行ける、行けないはとりあえず、どうでもいい。ただ返信が来ないということは「安藤人気の凋落」いわゆる「安藤の民主党化」と解釈せざるを得ないだろう・・・(涙)。
それでも、ひとりだけ来てくれたからいい。麻梨花ちゃんだ。
知立駅前で馴染みになった居酒屋「樹園」。いつもはビールばかりだが、すぐにお腹が張るので、今宵は「焼酎」にしよう・・・と思った。
店に並んでいるのは鹿児島の「黒霧島」。この地では大人気の焼酎で、たいがいどこの店にも置いてある。あと、定番は「二階堂」「いいちこ」「吉四六」あたり。僕は、「焼酎通」ではない。だけど、どうせ飲むなら「熊本産」がいい。麻梨花ちゃんがいるからだ。
店主に「熊本の焼酎ある?」と聞くと「ないよ」の一言。で「黒霧島のほかは、これしかないですう〜」と女の子が持って来た焼酎は「白水」という銘柄。「これか〜」と不満気に手にとった僕だが、よく見ると見たことのあるラベルが。製造元を見ると熊本県。「そう、これでいいんです。これ飲みます」と一気にテンション復活。さっすが、麻梨花ちゃん、ここまで用意してくれていたんだな〜。ロックでグイグイいただく。
やがて、店主が「安藤さん悪いけど、席移動してくれる・・・?」とカウンターの奥から中央席へ移動する。隣にはこの店のおっさん連中に混じってひとりだけ若い女性が・・・。その横に移動させられた。
彼女の前には焼酎の一升瓶が・・・。相当の酒好き。しかもボトルに「ゆりちゃん」と書かれていた。彼女の焼酎も「熊本産」だった。
僕の「麻梨花」ボトルとゆりちゃんの「ゆりちゃん」ボトルが並んだので、記念
撮影しました。

「少数派日記」の長年の読者の方なら、もうお気づきでしょうが、ご存じない方のために書いておきます。
天草の麻梨花ちゃんはネットで知り合った僕のペンフレンドです。ゆりちゃんは、僕のかつての婚約者です。ただ、ふたりはもう、遠くへ行ってしまいました。
でも、まさか、こんなカタチで3人で飲めるなんてね・・・。だから、今夜はひとりで良かったのかな・・・(笑)。
そして、隣にいるゆりちゃんに聞きました。「あなた、熊本の焼酎を一升瓶であおるとは、もしかして九州のオナゴ?ですか」
「いえ、私は名古屋ですけど、両親は九州です」
「どこ?」
「宮崎と熊本です」
「熊本はどっち?パパ?ママ?」
「母です!」
「熊本のどこ?」
「天草です」
まりんかさん、どうですか?
「おじさんも天草なの?」
「おじさんは天草じゃないけど、天草に知り合いがおんねん。ゆりちゃんは天草に行ったことがあんの?」
「小さい時、おばあちゃんの家によく行きましたよ。海が綺麗で、お魚が美味しくて、橋を渡るとすぐ、おばあちゃんの家があるんです」
「お母さんに、天草のまりんか美容院知ってるか、こんど、聞いといてくんない」
「はい、聞いてみます」
僕が最初に座った席と、ゆりちゃんの席は少し離れていた。僕は、移動するのが面倒だし「ここの席がいい」と言ったのだが、店主が、そこは「従業員の休憩席だから移ってくれ」というので、移動した。ボトルに「麻梨花」と書いたのは、移動前だから、その時点で、カウンターの女性が「ゆりちゃん」だとは当然知らない。
他の人が聞いたら「他愛もない」話だが、ゆりちゃんのお母さんが「天草」出身と聞いて鳥肌がたった。やっぱり麻梨花ちゃんが居たんだね。
この近辺では、見かけない焼酎で、僕自身も初めてお目にかかった。酒造元を見ると、かつて麻梨花ちゃんが送ってくれたメーカーのものでした。


偶然にしては出来過ぎ。
梨花ちゃんのこと、ゆりちゃんのことは、誰にも語らず、名古屋名物どて煮をつつきながら、熊本麦焼酎をロックでやる。