少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1518 ドラゴン誕生

今を去ること55年前の昨日、つまり1957年12月19日、ひとりのドラゴンが東京は目黒で誕生した。
幼少のころのドラゴンは、YGマークの読売少年どもにしいたげられ、それでも、当時、東京では、まだ7人しか確認されていなかったCDマークの青色野球帽をかぶっていた(他の6人=尾張高間、後楽園加藤、府中刑務所竹内、吉永土建、松井ブラザース)。
ドラゴンは2人の弟を男手ひとつで子守りをすると、その駄賃で神宮、後楽園、駒沢、川崎、そして今はなき東京スタジアムへ足繁く通った。
特に昭和46年5月3日、東京スタジアムでのロッテオリオンズ東映フライヤーズ(現・日本ハム)との一戦はドラゴンの球史に燦然と輝く。
実はこの試合、東映が9連敗中。九回表、東映が4-6のビハインド。二死、一、二塁の場面で代打の末永がショートゴロ。遊撃手がセカンドベースカバーの山崎裕之にトス。前川塁審がアウトを宣告し、万事休すでゲームセット。
ロッテのリリーフ・八木沢壮六も濃人監督と握手を交わし、ロッテ選手は全員ベンチに引き上げたのだ。
ところが、ある少年の目撃証言で、このゲームがひっくりかえる。
「坊や、それは本当かい?」
「うん、本当だ、おら、この目で見ただ。たしかに見ただ・・・」
ネット裏で観戦していたひとりの少年の発言を機に、審判団が集まり、協議を始めた。少年の発言によると、二塁手山崎裕之がトスされた球を落球したというのだ。二塁走者・大石に確認したところ「んだ、確かに山崎はポロリしただ。まじげえね」と証言した。名手・山崎裕之も「塁審の目はごまかせても、野球少年の目はごまかせなかったか」と観念し、落球を認めた。
というわけで、判定は覆り、二死満塁から再開。ところが、すでに勝利を確信した濃人監督と八木沢投手は、風呂で背中の流しっこをしていたため、再開が遅れた。
風呂上りの八木沢投手はヒットと野選で6-6の同点に追いつかれ、ゲームは延長戦へ。
そして延長10回表、東映の攻撃。再び迎えた二死満塁のチャンス。皆川の代打の作道が、4番手投手の佐藤元から左翼へ満塁本塁打グランドスラム。ネット裏の少年は興奮して、小便を少しだけちびった。
その後、続く1番・大下と2番・大橋が連続アーチで佐藤元をKO。5番手投手の佐藤誠から3番・張本、4番・大杉がさらに本塁打し、これが、いまだ破られていない5打者連続本塁打の世界記録の全貌。
結局14-8で東映が連敗を脱出。試合後、東映田宮謙次郎監督が少年にこう言った。
「どうだい坊や、ウチに来ないかい?」
「ううん、おいらはいいや、おいらは、名古屋さ行ってドラゴンになるべや」
その後、その少年の消息はわからない。
(余談だが、安藤総理大臣の母親83歳は大映の診療所に看護婦として勤務しており、田宮謙次郎さんが大毎オリオンズの選手時代に使っていた寮の部屋を、田宮さんが引っ越したため、使わせていたそうだ・・・本人談)。


話をもどそう。ドラゴンは神宮球場が大好きだった。というのも、昼は六大学野球で法政の江川をやじり飛ばし、夜はONをぶった斬る。
神宮球場は六大学とプロ野球の入れ替え制だが、当時のドラゴンは節約のため、六大学が終了すると、男子トイレの大便室で雲子を始める。そしてプロ野球が開門となると、スッキリして出てくるという作業を繰り返した。これが「神宮は一粒で二度おいしい」と言われる所以である。
神宮時代のある兄弟のスナップ。ドラゴンに育てられた末弟は京大→マサチューセッツ工科大へと進み、将来は国鉄総裁になる予定。


そんなドラゴンの生誕記念式典が、昨夜、四谷荒木町の「猫と薔薇の日々」で盛大に行われました。これは、あんまき高校のカンペイ気象大臣から、気象庁限定販売の「お天気くん」マグカップの授与。謎の美女から・・・

これが、気象庁のカンペイ大臣。(あんまき高校の卒アより=どれがカンペイだ? さかさまのロケットです! だ、だれがこんなむごいことを・・・?オレだオレだオレだオレだオレだ・・・一生残る強いインパクト)

そしてバースデーケーキ。明治記念館のやつですぞ。

こいつぁ嬉しや〜とドラゴン斉藤。

謎の美女からもプレゼント。

謎のイタリア人・ナカムラーノからも贈り物。

二次会ではドラゴンが謎美女のリクエストで「福山雅治」を唄う。

そして締めは「進め広島カープ」「六甲おろし」「燃えよドラゴンズ与那嶺監督バージョン」の大合唱。謎のナカムラーノ西城秀樹も熱唱。

さらに美男美女から熱き接吻。

これはオマケ・・・30年前のお宝写真・・・安藤総理とドラゴンの貴重なツーショット(巣鴨サントリーパブ・コタンにて)。


後日談・・・。あの5者連続本塁打東京スタジアムで目撃し、その後、行方知れずになった小便をちびった少年の話だが・・・、実は数年前、錦糸公園の公衆トイレで小便を足にひっかけられたヤクザがいる。
そのヤクザから証言を得た。
「ずいぶん大柄な男やったな、ワイの隣でションベンに来たオッサンや。膀胱もたんくらい溜まっとたんちゃうか?そら、えらい勢いでひっかけてきよったわ。竿の方向も定まらんと。落ち着け、落ち着け、わし、何度も怒鳴ったんやけど、やっこさんもコントロール不能やったな。すんません・・・すんません・・・いいよるばかりで・・・、わいの靴からズボンまで濡らしよったわ。そん時、わし、ふと思ったんやけど、あんた、もしかして、あのときのガキちゃうか・・・、ほれ、東京スタジアムで判定覆して、小便漏らしたあのガキや・・・。漏らし方がよう似とるでえ・・。せやけどな、そのオッサンな、違います、違います、僕じゃありません、すんませんです、すんませんです・・・って、ヤクザにションベンひっかけたまま走っていきよったんや・・・。大物やで、あのオッサン。ワシの勘やけどな、あの東京スタジアムのガキに間違いあらへんで・・・」


信じるか信じないか・・・それはあなた次第です。
(おしまい)