少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1583 短編6連発

アメリカの高校教師、ダイエッ党党員番号2番、Yukalinkさんのブログ「気の向くままに・・・」[警察官と ドーナツと コーヒー]http://d.hatena.ne.jp/Yukalink/に投稿したベリーショートストーリー6連発。


1・ミスド
学生時代、ミスドにはお世話になりました。
深夜2時になると、残ったドーナツを店の裏に廃棄するんですよね。
それ知ってたから、店員が帰ったあと、居酒屋での飲みを一時的に
中座して、捨てられたドーナッツを拾う。
また、居酒屋に戻り、大量のドーナツを店の人や客に振る舞う・・・
すると客がビールやら焼き鳥を僕にお返しする・・・
ほとんどゼニはかからないで、日々、タダ酒三昧。
ママが言う。
「お兄ちゃん、本当にいいお友達がミスドに居るのね。毎日、こんなにミスド
食べれて、ワタシ嬉しいわ」
安藤総理答える。
ミスドで良ければ毎日もらってくるよ。ただし2時半まで待っててね〜」
在りし日の葛飾東新小岩五丁目界隈のできごと。
chamy-bonny 2013/01/16 09:39


2・マクド
おまわりはいいんだけど、
バスの運ちゃんが、路駐して、客置き去りで、ランチのマックを買いに行くのは
なんとかならんもんか・・・。
客は誰一人として文句は言わんし・・・
中国でも有り得ない・・・
日本のバスは時間通り来るし、
夏場は「脱帽をお許しください」とアナウンスまで流れる・・・
むしろ凄すぎる。
chamy-bonny 2013/01/16 09:48


3・空気銃
シカゴで市バスに乗っていたら、
僕の前の女性客が銃でこめかみを打たれた。
バスが急停車し、運ちゃんが、うずくまる女性に駆け寄った。
女性はこめかみから血を流していた・・・。
運ちゃんが言った。
「大丈夫、空気銃だ。いつものクソガキどものいたずらだ・・・
ガッデメ」
バスのガラスが割れたので、乗客は次のバスに移動させられた。
パトカーも来たが、事情聴取とか何もされず、負傷した女性も次のバスに乗り、
何事もなかったように、ざわざわしただけで終わった。
凄すぎる。
chamy-bonny 2013/01/16 09:53


4・マリファナ
シカゴで市バスに乗っていたら、
バスの中でマリファナを吸っている3人組がいた。
この時点で凄すぎるが、客は誰も何も言わなかった。
やがて、奴らがラりだした。
で、運ちゃんがバスを止めた。
「ヘイ、クソガキども、そんなもんバスん中で吸うんじゃねえ、
このスットコドッコイ、おとといきやがれ、ゲラアウ」と言った。
クソガキどもは「お前のかーちゃん デーベーソー」と言いながら
バスを降りた。
何事もなかったようにバスは発車した。
chamy-bonny 2013/01/16 10:14


5・親切な中国人
中国で冒険旅行をした。
どこだかわからないけど、次に来た長距離バスに乗ってやろう。
何時間も揺られ知らない街に着いた。
そこから、また知らないバスに乗った。
もちろん言葉も話せない、地図もない。
終着駅まで行って、同じ引き返しのバスに乗れば、元に戻れるはずだった。
とんでもない田舎町に着いた。
時刻は午後4時。おそらく日本人など初めてだろう。
ここがどこだか知りたくて通訳に電話を入れた。
「誰でもいいから、近くの人に電話を代わってください・・・
でなきゃ、アナタがどこにいるのか皆目見当がつかないわ」
と言われたので、道行く人に携帯電話を渡そうとすると、
みんな怖がって逃げてしまった・・・。
まだ携帯電話を知らない人たち・・・
電話を持ったら感電すると思ったらしい。
一時間の散歩を終え、先ほどのバス亭に戻ると、もう
バスも人影もなかった。
一台のバイクが来て、お兄ちゃんが「早く乗れ」と言う。
お兄ちゃんは必死で最終のバスを追いかけてくれた。
で、ようやく追いついた。
しかし、そのバスはもう車庫へ帰るバスで、僕が乗ってきた番号のバスは、
終バスがとっくに出てしまった。
ところが、運ちゃんがバスをUターンして、その路線バスで
前のバスを追っかけてくれた。
近回りしてぶっ飛ばすこと20数分、で追いついた。
オイラは運ちゃんと可愛い車掌さんに、お礼のお金を差し出した。
ところが、彼らは受け取らなかった。
これも凄すぎ。
中国人だって、親切な人はたくさんいる。
chamy-bonny 2013/01/16 10:26


6・サンタバーバラ
ロスからシスコまでグレーハウンドで旅に出た。
途中、サンタバーバラで乗り換え。
バスは午後8時に着き、トランジットでシスコ行きは深夜0時発の夜行便。
荷物をバスステのコインロッカーに預け、食事をして戻ると23時30分。
あれ、開かない・・・バスステのドア・・・。
ここ22時でクローズですよ・・・。
バカな、まだバスがあるのに何を寝ぼけたことを・・・
お客さん、ここはアメリカっスよ。客より従業員が優先なのアタリ前っしょ。
ほだら、ワシの荷物は・・・?
明日の朝、8時に開きますさかいに・・・
さきほど食事のついでに、洋品店で記念にサーモンピンクのセーターを買った。
その夜は、予算の都合もあり、それを着てスーパーの駐車場で野宿した。
この街に二度と来るもんか・・・と思った。
帰国したら、その洋品店からサンクスカードが届いた。
「セーター気に入ってくださいましたか・・・」
なんだか、とても救われた。