少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1650 ワニに飛び込む子2

・・・そんなわけで、明け方に近い深夜、僕の運転で県道を走っていました。
右ハンドル左側通行からしてここは日本。ブレーキの効きが最悪なのは、本当にどうしてだろう、いつものこと。
助手席の彼女を家まで送るのだが、彼女の家が何処だか知らないし、第一、その彼女が誰だかわからない。
少し行くと道が二股に分かれていました。ちょうどローマ字の「r」のような感じで右カーブが本線で、ややまっすぐが小路。僕は、何故だかまったく迷わず小路に入り、そして何のためらいもなく、彼女の家のガレージに車を突っ込みました。
本当に、停めたという感じではなく、突っ込んだ・・・という感じ。しかも、ガレージというよりは納屋みたいな空間で、もう車幅ぎりぎりのブリキ小屋。ドアは開きそうもなく、バンパーが積んであった藁の山に突っ込んで停車した感じ。
そして彼女がひとこと「そう、ここでいいのよ」と言いました。


農家のような土間から入ると、手前に古いけど立派な上がり框(かまち)がある。開けっ放しの障子の向こうには十二畳ほどの畳部屋が連なって二部屋。手前の部屋では、彼女の父親がステテコ姿で玄関に背を向け、横たわり、ウチワで自身を煽っていた。


次のシーン・・・。奥の畳の間の木枠の窓から、半身を乗り出して階下を見ると、そこは人工の池で、本物の生きたワニがうじゃうじゃ・・・。
「なに、これ・・・」と部屋の彼女に振り返ると、何故か、小さな子が、僕の両足にひとりずつしがみついて、階下のワニ池を覗き込んでいる。
「オイ、マジ、これヤバいって・・・。ハンパねえ」と言いつつ、僕はその子らとともに、一旦、部屋に入り、畳に腰を下ろした僕は「なに、ここ・・・超ヤバいじゃん」と彼女に言う。


すると彼女、ステテコ親父に向かって「ねえ、子供つくってもいいでしょ」と投げかける。
僕が「ナニ?」と思う間もなく、ステテコが「子供はダメ」と即答する。
「ナヌ?」と思った瞬間、僕の左足にくっついていた子が、突然、木枠の窓からワニ池にダイブした。
「エッ!」としか声が出なかった。
僕は、その姿を木枠の窓の上から眺めていた。池までの距離は先ほどより離れていて、ワニの数も圧倒的に増えていた。
ダイブした子供はオレンジ色の半袖のTシャツにまだパンパースをつけた幼子。性別は不明だけど、たぶん男の子。その子が誰なのか、彼女とどういう関係なのかまったくわからない。彼女は僕に「子供がひとりいます」と告げていたのを思い出したけど、その子が彼女の子だかどうだかもわからない。


僕は、その子を助けにダイブしようかと覗き込みましたが、さらにワニの量が増え、もう救出不可能と思い、足も恐怖で震えたところで怖くて目が覚めました。
(安藤の行動派日記02/19より)
久しぶりに恐い夢でした。


森田童子の「僕たちの失敗」・・・でも。