少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1745 浄土と繋がる香り

ある読者の方から、一通のメールをいただきました。
興味のある分野でしたので、取り上げさせていただきます。


ーーーーーーー以下メール記事ーーーーー


仏さまの前にお香やお花をお供えする意味?
それは、お香は、その香りがすばやく隅々にまで拡がることから、仏さまの智慧が、あまねく行きわたることを。お花は、その美しさから、仏さまの慈悲に満ちた心や智慧のすばらしさを。そして、お灯明は、放たれる光によって暗闇が明るく照らしだされることから、仏さまの智慧が、私たちの煩悩や迷いを取り払うことを。それぞれ意味するそうです。私…どれだけローソクを絶やさずにきたか… やっと迷いが取り払われました。心の色は?空の「青」。


ーーーーーーーーー以上ーーーーーーーーー


ご両親の月命日に欠かさず墓参りに行かれている女性からの投稿です。


「五感」とは何ぞや。視覚・聴覚・触覚・味覚、そして嗅覚。これ以外の感覚を「第六感」と言います。
では何のために・・・? 平和ボケ日本人や、洋服着せられた座敷犬や首輪をはめられた猫には、すでに忘れ去られた本能ですが、それは外敵からの防衛です。


「五体満足」という言葉がありますが、人間は指一本が欠けても生活に不自由する生きものです。だから「五体満足」であること、ただそれだけで「幸福」とみなさなければなりません。しかし、欲という煩悩は人間を本来の「幸福」から、時には「不幸」にさえ、簡単に逆転させるのです。


例えば「味覚」。これは本来「グルメ」のためにあるわけではありません。「毒」を味覚で判断するためにあるのです。「毒味係」は戦国時代の物語に登場するだけではなく、現在も宮内庁に存在します。科学的な検査だけでは対応できない「毒」が存在するため、人間の「舌」が最大の武器になるのです。


例えば「嗅覚」。凶悪犯追跡のためのシェパード犬、薬物捜査のビーグル犬(この子たちは訓練でクスリ漬けにされるので、動物保護団体から廃止するよう求められています)、オウム事件の時のカナリヤなども、外敵からの防衛が本来の存在意義で、アロマセラピーなるブルジョア癒し商法は、二次的な目的です。


そして「第六感」は「虫の知らせ」という言葉などで、予期せぬ「不幸」を事前に教えてくれる、第六番目の防衛能力です。
トリカブトを見て、なんと美しい花だ・・・と第一印象の視覚が判断しても、それを味覚で試した途端に、それが持つ猛毒で即死です。それを事前に予期してくれるのが「第六感」、いわゆるシックスセンスです。
「第一印象」と「第六感」をよく混同する人がいますが、それは別物ですので注意してください。


さて、今回は線香について語ります。
線香は、三次元のこの世と、四次元のあの世、つまり浄土とを繋ぐ香料なのです。本来、香りは視覚に映りません。線香の煙は目に見えますが、香りそのものは見えません。では、どこから来て、どこへ行くのでしょうか。
(つづく)