少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1884 スマイリーキクチ事件

RSAさんとうい読者さまから、コメントをいただき、ネットの誹謗中傷冤罪事件として「スマイリーキクチ」さんという名前が出ました。
ウズベキスタンで調べたところ、スマイリーさんはお笑いタレントで、綾瀬の「女子高生コンクリート殺人事件」の犯人とされたそうです。ウズベキスタンにはこと細かく出ていましたので、ポイントだけ抜粋して転載しますが、この事件は、告発者が匿名であることから、今回の乙武洋匡さんのように実名で書かれている点に置いて天地の差があります。
実名における報道に対して、発信者はそれなりの責任を背負うわけですから、その多くは信用にあたるという論理が成り立ちます。


とても長文です。興味のない方はスルーしてください。もしくは、スマイリーキクチ氏の動画を先に観てください。



ーーーーー以下ウズベキスタンから抜粋転載ーーーーー


スマイリーキクチ中傷被害事件


スマイリーキクチ中傷被害事件とは、お笑いタレントのスマイリーキクチが、女子高生コンクリート詰め殺人事件において殺人の実行犯である等とする、いわれなき誹謗・中傷被害を長期間にわたって受けていた事件である。
誹謗・中傷によってブログを炎上させた加害者が一斉摘発された日本で初めての事件であると同時に、被害者が一般人ではなくタレントであったことなどから全国紙やテレビニュースでも大きく扱われた。



事件の始まり



スマイリーキクチの手記によると1999年春から、彼が女子高生コンクリート詰め殺人事件(以下、コンクリ事件)で殺人に関与した犯人である(以下、コンクリ事件キクチ犯人説)と信じている者たちからネット上の匿名掲示板などで中傷されるようになった。1989年に発覚したコンクリ事件は犯行形態から世間を震撼させた凶悪事件でありながら、犯人たちが未成年であったために少年法の規定により犯人の実名が匿名報道となって世間に広く知られることはなかった。ネットの世界には「殺人事件の犯人を憎む者」「犯行に興味のある者」が様々な手法で調べた犯人のプロフィール(実名、職業、友人)を載せて世間に広めるなどして、犯人を糾弾をする者たちが存在した。



その内にネット上で「出身地が犯行現場である足立区」「犯人グループと同世代」「10代の時にグレていた」芸能人であるキクチがコンクリ事件の殺人の実行犯として扱われるようになっていた。読売新聞などの一部報道で所属先事務所がキクチを「足立区出身の元不良」なる謳い文句で売り出していたのが中傷のきっかけであるとされたが、バラエティ番組への出演で元ヤンキーだったことが紹介される機会が2度あった際に「中学時代のヤンキー姿の写真」が出たことがあるものの、所属事務所が元不良で売り出したことは否定している。




警察への相談



マネージャーからこれを知らされたキクチは「あまりにもくだらない」として当初取り合わないつもりだったものの、念のため所属事務所のHP上で「コンクリ事件への関与」と「コンクリ事件をお笑いのネタにした噂」を否定したが、ネット上では逆に「やってない証拠を出せ」「火のない所に煙は立たない」と反論されるなど中傷は収まらなかった。2000年6月にキクチから相談を受けた警察は脅迫罪の恐れがある書き込みを捜査して、管理者にログを開示させるなどしたが、書き込んだ人間を個人名で特定することはできなかった。
コンクリ事件キクチ犯人説を信じた視聴者から業界関係団体(テレビ局や番組スポンサーやCMスポンサー)に「殺人犯をテレビに出すな」との抗議が増えるようになり、キクチが舞台に上がると観客がヒソヒソ話やざわつくようになる異様な空気になった。



ブログの開設



2008年1月にキクチはブログを開設した。開設理由は「ネットでさんざん嫌な思いをしたが、ふとブログで自分の言葉を発信すれば、『殺人犯スマイリーキクチ』の汚名を晴らせる」と思ったためであった。しかし、ブログ開設直後からブログのコメント欄にキクチをコンクリ事件の殺人の実行犯扱いをする中傷書き込みが殺到する。キクチは当初は自分で中傷コメントを削除していたが、後にコメントを承認制に変更。コメント承認制にしたため、ブログの中傷コメントは不特定多数に読まれることは無くなったが、コンクリ事件関係者をハンドルネームにしたり、コメントを当て字で書いたりしたり、縦読みするとキクチを中傷する言葉になるようにコメント投稿する者や、キクチに好意的なコメントをした女性が運営するブログのコメント欄にコンクリ事件キクチ犯人説を書き込む者まで現れるようになり、刑事告訴の警告をする日まで続いた(これは前述のようにテレビ局や番組スポンサーやCMスポンサーに「殺人犯をテレビに出すな」旨の抗議が殺到し、業界関係者等に迷惑をかけることを懸念したためであった)。



北芝健による著述



元警視庁刑事としてテレビコメンテイターなどで活動していた北芝健が2005年に出版した著書『治安崩壊』の中に、コンクリ事件の犯人について「少年グループの一人は刑期を終えた後、2004年7月、再び、恐喝事件を起こして逮捕された。もちろん社会に出てきたのはこの一人だけではない。一足早く出てきた別の男は、お笑い系のコンビを組んで芸能界でデビューしたという」との記述があった。北芝の本で情報源を全く明記されず「お笑い系のコンビを組んで芸能界でデビューした犯人」について実名などの個人を特定する詳細なプロフィールは書かれなかったが、この記述はお笑いコンビとして芸能界デビューしたキクチを連想させる表現だったため、ネット上ではコンクリ事件キクチ犯人説の根拠とされた。これによりネット上でのキクチへの中傷が過熱し、コンクリ事件キクチ犯人説を信じた視聴者から業界関係者への抗議が増えるようになった。2008年4月4日に『治安崩壊』を読んだキクチは、中傷者たちがコンクリ事件キクチ犯人説を本気で信じていることに気付き[、彼らに襲撃されることを懸念た。



警察への再相談



キクチは再び警察に相談することを決意。2008年4月からキクチは警視庁のハイテク犯罪対策捜査センターや管轄警察署の生活安全課に相談したが、「(キクチさんを)本気でコンクリ事件の犯人と信じている人はいない」「削除依頼をして様子を見ましょう」「様子を見ればネット誹謗中傷は落ち着く」「(芸能人だから)有名税みたいなもの」「(中傷コメントは)遊びだと思う」「(キクチさんは)インターネットなんてやらなければいい」「殺されそうになったとか、誰かが殺されたとかがないなら刑事事件にできない」「殺されたら捜査しますよ」と言われて相手にされなかった。キクチは知人に弁護士を紹介され、「身の潔白を証明することを世間から注目される」ために北芝の本と出版社を相手に自分が風評被害に遭っていることを訴えることを検討し始めた。


中傷者


キクチは中傷者たちを「キクチを本気で殺人犯、強姦の共犯者と思い込んでいる者」「どうにかして殺人犯、強姦犯の共犯者に仕立て上げたい者」「犯行に異常な興味を抱く者」と考えていたが、一連の中傷被害において姿を見せない中傷集団にストレスを感じていた。しかし、警察が動いたことで状況は大きく動いた。

警察が最初に身元をつきとめた中傷者は、最初は「二度としません」と反省したが、その3時間後にはまたネットで中傷を書き込むなどした。当初、警察はネットの中傷は注意をすれば収まると考えていたが、その後ネット中傷依存が深刻ととらえ「悪質性の高い書き込みを厳選して、該当する者は一斉摘発する」方針に変えた。



一斉検挙


逮捕者は17人にのぼった。中傷者たちは関東だけでなく宮城県滋賀県大阪府にもおり、北は北海道から南は大分県まで全国に幅広く存在し、警視庁の刑事が実際に出向いて摘発した。年齢は半数近くが30代後半だったが、上は47歳[から下は17歳までいた。男性だけでなく女性も含まれており、女性の中には妊娠している者もいた。精神の病にかかっている可能性のある者が4分の1近くいたが、それ以外には仕事や家庭を持つ社会人がおり、大手企業のサラリーマン・コンピュータプログラマー・会社セキュリティ部門の責任者・会社の通信機を利用して中傷コメントを書き込んだ者・年頃の娘がいる父親もいた。また、国立大学職員が検挙されたが、8年前の2000年の捜査で書き込み場所として特定された国立大学と同じ大学であった。



犯人の動機など



コンクリ事件キクチ犯人説を信じていないが面白半分でやった、という1人を除き、中傷犯たちはネット上で流布されていたキクチ犯人説を信じていた(前述の北芝の本を根拠としていたのは8人)。警察は彼らに対し「キクチ氏とコンクリ事件は無関係で、ネット上のキクチ犯人説は事実無根」と知らせた上で、北芝の所属事務所と本を出版した河出書房新社からの「キクチ氏とコンクリ事件は無関係」とする内容証明を見せた。すると、中傷犯たちは「ネットに騙された」「本に騙された」と責任をなすりつけ、「仕事、人間関係、離婚など私生活で辛いことがありムシャクシャしていた」「キクチはただ中傷されただけだが、私生活で辛かった自分のほうが辛い」「他の人は何度もやっているのに、なぜ一度しかやっていない自分が捕まるのか」と被害者意識をあらわにした。「言論の自由」を主張した中傷犯は刑事から「表現の自由なら自分の名前が書かれてもよいのか」と問われると「キクチは芸能人だから書かれてもよいが、自分は一般人だから嫌だ」と無責任な発言をした。



中傷者への取り調べの様子を刑事から聞かされたキクチは、彼らについて「『情報の仕分け』『考える力』『情報発信者を疑う能力』の3つが欠如している」「他人の言葉に責任を押し付ける」「自分の言葉には責任を持たない」という共通点があるという感想を持った。なお、警察から取り調べを受ける中で自分が起こした中傷や脅迫を反省して「本人に謝罪したい」と言う中傷者が数人いたが、実際にキクチの所属事務所へ本人宛ての謝罪文を送った者はいなかった。キクチは中傷犯の謝罪意思については「その場しのぎの反省」であり、「匿名でさんざん中傷や脅迫をしておきながら、刑罰を逃れるために『謝罪する』と平然と嘘をつく人間」であるという印象を持った。



事件の終結に向けて



この報道で警察が「キクチはコンクリ事件と無関係」であることを発表したため、ネットではコンクリ事件キクチ犯人説は事実無根の中傷であるという認識が広まり、キクチへの中傷書き込みは激減することになった。

2009年3月27日までに、起訴できる見込みがあると警察が判断した7人の中傷者が検察に書類送検された。名誉毀損容疑で書類送検された4人の中には、キクチを中傷しただけでなく、殺人事件を茶化し、被害者を冒涜した者も含まれていた。
神奈川県川崎市の29歳の女性派遣社員(脅迫容疑)
大阪府高槻市の45歳の国立大学男性職員(名誉棄損容疑)
東京都東村山市の46歳の会社員(名誉棄損容疑)
埼玉県戸田市の36歳の会社員(名誉棄損容疑)
神奈川県横浜市の46歳の左官業男性経営者(名誉棄損容疑)
埼玉県入間市の36歳の男性鉄筋工(脅迫容疑)
東京都練馬区の23歳の元パート女性事務員(脅迫容疑)

2010年1月21日に検察から「キクチに対する誹謗中傷や脅迫の書き込みをした人たちは他にもおり、一部の人だけを起訴すれば不公平」として3人の中傷犯に起訴猶予処分(名誉棄損容疑2人・脅迫容疑1人)、4人の中傷犯に嫌疑不十分の不起訴処分(名誉棄損容疑2人・脅迫容疑2人)が下された。


ーーーーーーとりあえず、ここまでーーー(かなり割愛しましたが)ーー


安藤総理の「少数派日記」は、プロフィールに実名と素性を公表しています。
年齢は1959年生まれの53歳です。プロフィールの書き直し方がわからないので、年齢は、書いた当時のままで、現在地球年齢53歳、青年年齢45歳、血管年齢34歳、精神年齢6歳〜84歳、行動年齢33歳です。これは本当です。あと寿命年齢はたぶんですが99〜100歳です。


スマン、知らんかった〜 勉強不足ですたい!