少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

2105 腓腹筋膜切離手術

本日夕刻、左腓腹筋切離手術を行います。
つまり、アキレス腱の延長手術。左ふくらはぎを切開し、アキレス腱を引っ張り出し、とりあえず切断。そこに伸縮性の人工繊維で造られたパンツのゴムみたいなやつを両端に縫合して一丁あがり・・・と、そんなふうにイメージしていました。
ところが、そんな便利さんは、まだ存在せず、腓腹筋(アキレス腱の上部の筋肉)の筋膜と足底筋腱を切離するそうです。
イメージとしては、車海老をさばいて天麩羅にするときに、甲羅や足を取って、背ワタを抜いてから、鷲掴みにして、ブチブチブチ・・・っと筋を切るじゃないですか・・・、あんな感じかな・・・と思うのです。http://webmail1.mail.aol.com/38394-111/aol-6/ja-jp/mail/get-attachment.aspx?uid=30392081&folder=OldMail&partId=1


土曜日には整形外科の執刀医、麻酔科医、手術室の看護師、術後の看護師、着替えパジャマのおばちゃん・・・といろんな人が尋ねてきて、サインさせられました。「ご家族の方の同意も必要なんですが・・・」と言われても、「天涯孤独の身なので・・・」で通した。


手術は夕方なので、のんびりと風呂にでも浸かって・・・と思っていたら、朝6時から手術まで、ずっと点滴だそうで、風呂に浸かる時間はありません・・・とのこと。無念。


思い起こせば21年前の8月30日、築地のグラウンドでアキレス腱を切断し、高田馬場向島病院で縫合手術を受けたのがことのはじまり。向島病院はアキレス腱の専門病院で、最盛期にはアキレス腱を断裂した患者が200人も入院していました。北海道や沖縄からも断裂患者が訪れるほど。一番多い患者の職種のは、警察官と自衛官。警察病院や自衛隊病院もあるのに、飛行機でやってくる。剣道部とバレー部が多い。踏み込んだ瞬間にブチっとやる。中には原付のエンジンでキックするときに、切った人。ママチャリを普通に漕いでいただけで切ったおばちゃんもいた。


安藤総理の場合は3塁ランナー。ホームスチールのフェイクで相手投手を動揺させようとフェイントをかけ、スタート直後にストップしたところでブチっときた。動揺したのは相手投手ではなくチームメイトの方だった。


手術は成功したが、病院は酷かった。当時はまだ物資がない時代。安藤総理の大好物なレトロ風な建物で、空襲を免れた組。とにかく冷暖房がない。
手術は夏。暑くて暑くてたまらなかった。クーラーも扇風機もない野戦病院。窓を開ければ、階下を流れる神田川から大量の蚊が入ってくる。母親に頼んで蚊取り線香を買ってもらい、当時、まだ63歳だった母親に、一番涼しいと思われる廊下のベンチに移してもらい、一晩中、ウチワで煽ってもらった。


翌朝の朝食の味噌汁には、刑務所漫画のようにゴキちゃんが入っていたりとか、深夜、上の階の患者さんが自殺しちゃったりとか、そんなことが平気で起こっていた21年前。ふた昔前は平和な時代だった。今、そんなことが発覚したら、大変だ。なんとも優等生な時代になったもんだ。総理は闇市の時代の方が好きさ。