少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

2160 生還しました

大袈裟ではありません。
1万人にひとりの割合で、全身麻酔による事故死があるという趣旨のデータが添付されているしおりを術前に渡されました。
航空機事故も1万回に1回の割合ですが、これは犠牲者が複数になるため、麻酔事故死より確率が高くなります。
しおりには、「麻酔も医療行為である以上、100%安全な麻酔は存在しません」と明記されています。


当方、中国での臓器移植コーディネーターである故、そのことを患者さんにお伝えすることが職務。いただいた21ページのしおりは、いい教材として熟読させていただきました。


今回、安藤総理に打たれた麻酔は、マイケル・ジャクソンが打った麻酔と同質のもの。事前に、麻酔科の医師から、そんな説明があり、あれはマイケルが自分で注射した単独事故の可能性が高く、事件性はない・・とマスコミ報道を鵜呑みにしているが、安藤総理は、いまだに事件の可能性があると、米当局の捜査に期待を寄せている。


本当を言うと、局所麻酔にしてもらい、どんなことをやっているのか、リポートしたかったのですが、全身麻酔の方がラクですよ・・・と言われ、全麻にしました。「このお薬が入りますと、すぐに眠くなりますからね」と看護婦さんが点滴の管に薬を入れた途端に堕ちてしまいました。


「もう終わりましたよ、起きてください。安藤総理、生きてますか?」と看護師さんに言われお目覚め。まだ管が喉に入っていて声が出ない。意識はあるのに声が出ない。つまり「金縛り状態」の現実。
「安藤総理・・・わかりますか・・・」
「わかりますよ・・・」でも声が出ない。
咄嗟に思ったのが「脳死患者」からの「臓器移植」
脳死しても、心停止しても、しばらくは聴力が生きていて、耳からの情報はるということ。死者はまだ、自分が死者と認識していない状態で臓器を摘出される。
いま、まさに、そんな原稿を書いている真っ最中だったから、なおのこと実感できる。シリアスな現実。


写真は差し障りのない部分のみ掲載しました。昨年の軍人病院の時に比べたら、かなりマシ。昨年の状態はブログには掲載できないものばかり。


ところで、術後のICUはきつかったです。
とにかく麻酔が切れた痛みと、激しい吐き気。船酔い状態でした。
6時間おきに、痛み止めと吐き気止めを注射してもらうのですが、同室のじいちゃんとばあちゃんが、また死にそうで・・・。ゲホゲホ、ガハガハ・・・。夜中に何度も、ナースコール押して「水くれ〜」って。


だからオイラもさ、「じいちゃんとばあちゃんに水やってくれ〜」って頼んだけど「水分制限」のある人たちなんだって、納得。
足は痛いわ、吐きたいわ、じいちゃん、ばあちゃんは叫ぶわ・・・。「寝れましたか?」って、あんた、んなわけねーべ。


それよりもマイッタのが安藤総理の「脳味噌」。とにかく気持ち悪いのに、脳死移植のことが頭からはなれず、自身の体験を、頭の中で、一生懸命、文語体に書き換えている。看護婦さんにペンと紙を頼み、メモを始めてまた気持ち悪くなる。無心になろうとすればするほど、頭が冴え、なんとか記録しておこうと必死になるが、痛いし吐きたい。しかし、脳味噌は次から次へと、素敵なフレーズを送ってくる。コケインとケシが、いい感じでトリップさせてくれる。吐き気さえなければなあ・・・。


寝ているだけでも腹は減る。夕食も朝食も完食。でも、吐きそう。だからクセにはならない。願わくば、御免こうむりたい。マイケルの場合は蘇生に失敗。麻酔を打つ時には、十分、注意してくださいね。



そういえば、先週、DVDで「日本の首領(ドン)」を観ました。
この時も中島組親分(佐分利信)を守るために、若頭の辰巳(鶴田浩二)を、佐分利の義息の一宮医師(高橋悦史)がモルヒネの多量投与で薬殺するシーンがありました。麻酔を打つ時は気をつけましょう。



こちらはシリーズ第二弾 野望編(これも観ました)


ただいま、テレビ東京高倉健の「網走刑務所」シリーズを観ながら執筆中。また吐き気をもようしたので、しばし横になります。