少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

2208 安城→西尾→岡崎→横浜→東京

結局、安城には4/3〜4/11まで9日間滞在しました。
三者からみたら、あるいは一般的には「実家でのんびり」ですが、まったく逆です。緊張以外のナニモノでもありません。
子供のころ、一日でも早く家を出たいという感覚は、40年ほど前とまったく変わらず、家に帰りたくない・・・という感情が、すなわち、少しでも長く、友達の家に居たいという願望となり、今でも、実家or自宅に居るより、他人様宅orホテルor病院に居る方が、はるかに落ち着きます。
高校卒業の翌日に荷物をまとめてトンズラ、夜行列車に乗り、午前五時の東京駅、皇居前の二の丸公園の芝生で仮眠したのを思い出します。


なんたって実家には「否定女王」が待ち構えていますからね。
とにかく、すべての話題に「否定」から入る性格なので、とても疲れます。
好い悪いは別として、話題のすべてが「全否定」の人と一緒にいると、ほんと〜に疲れるんです。
たとえば、食べ物の好き嫌い、モノに対する価値観が、まったく違う人と一緒にいるのですから、普通は疲れますよね。


ビリケンカフェのお客さんに全く同じ「全否定」人間がいます。
客や従業員の、すべての話題に「いや、それは違う」と言いながら、必ず首を突っ込んできます。
温厚なミッちゃん店長がさすがにキレました。
ソチ五輪の時。ミッちゃん店長が「真央ちゃんって凄いね」と言うと、すかさず「いや、それは違う。ぜんぜん凄くない」と返されたそうです。
普段なら、軽〜く聞き流すミッちゃん店長も、この時ばかり「どこが凄くないの?だってオリンピックに出るだけだって凄いじゃん!」と反撃。
全否定人間の反論はくだらない屁理屈なので割愛しますが、ミッちゃん曰く「朝の挨拶の話題でさあ、『うん、凄いね』で普通に応えればいいじゃんね。あのお客さんの全否定は慣れてきたけど、やっぱりイヤ」とミッちゃん。


まあね、ミッちゃん、その全否定の客と顔を合わすのは、店にいるほんの数時間だからいいけど、オイラの場合、その全否定が家の中に居るんだよ。


その全否定客が「全否定王」なら、「全否定女王」がウチに居ます。
とにかく、人(私だけかも知れないが)に対して「そうだね」「なるほど」「うんうんわかるわかる」「わたしもそう思う」・・・という類の言葉は、この54年間で聞いたことがない。
とにかく、なんでもかんでも否定から入る。
あの「否定王」に「おばさんの言葉は、ヒトを傷つける」とまで言わしめた。
否定王とはいえ、仮にも客である。ある意味では凄いが・・・。


さらに「冗談」がまったく通じない。
安藤総理のジョークは、知る人なら、その高度の品格と、底なしの下ネタに感激して涙しながらウケてくれるが、否定女王の耳に触れれば、そのすべてが「くだらないウソ」の一言で終了してしまう。


女王の前で何もしゃべらず語らないようにするのがベストと結論し、実家に居ても親子の会話はない。沈黙の夕食は重苦しいが仕方ない。口を開けば、文句を聴き通す結果になる。ただひたすら、開いた口にはライスを詰め込み、一言も発しないように心がける。これが唯一の防御策。
だから疲れる。


近所に住む姉も「なんで、あんなに可愛くないんだろう。憎まれ口ばっかり。
あ〜一緒に住む?無理無理無理・・・」


84歳にしては足腰も頭も達者。そしてクチはかなりの論客。あの「否定王」も恐れをなしている。
安城の朝は超激しい耳鳴りからはじまります。
ストレスマックスの9日間でした。