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少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

2396 漫画と鼻血と言論とちばてつや3


前回からの続き。とても興味深い内容です。


ーーーー以下、日本漫画家協会HPより転載ーーーー


 丈は東洋チャンピオンのタイトルをかけて韓国人ボクサー・金竜飛と対戦する。 金は朝鮮戦争さなかの少年時代、飢えのあまり戦場に倒れていた兵士から食べ物を奪おうとし、石で頭を何度もたたいて殺す。
その兵士は、実は家族のために食料を持って脱走した金の父親だった??。


ベースになったのは自身の記憶だ。ちばさんの家族は第二次大戦中、旧満州(現中国東北部)で暮らしていたが、敗戦とともに国民党軍と共産党軍の内戦が始まった。銃火から逃げ惑う中、6、7歳のちば少年の目に焼き付けられたのは コーリャン畑や原っぱのあちこちに転がる遺体だった。ほとんどが日本人だった。
「一緒に遊んでいた友達が飢え死にしたこともありました。思い出すのはつらい。金のエピソードを描いているときもつらかったですよ。 戦争という極限状況では人間はこんなことまでやるんだという事実は、つらいけれども子供たちに伝えたかった。
戦争に限らない、現実の社会には目を背けたくなるようなことがある。でも、それを知って子供は大人になっていくんです。
だからこそ、どんなに残酷な表現があっても『はだしのゲン』のように書架から外してはいけないんです」


ちばさんは個人のホームページに「?と、ぼくは思います!」と題した短い漫画を載せている。主人公はちばさん本人。
冒頭では「子供が読む雑誌ではヌードや暴力シーンを掲載するのを法律で禁じるべきだ」と不満を漏らしていたが、
あしたのジョー」で力石徹が丈をノックアウトする漫画史上屈指の名場面すら名無しの当局者に「暴力シーンだ」と 描き直しを命じられる夢を見たりするうち、表現の自由を法律で規制することのおかしさに気付く??というストーリーだ。

実は20年も前の作品。当時、性描写を含む一部の漫画が子供に悪影響を与える「有害コミック」とやり玉に挙げられ、社会問題となっていた。
こんなセリフがある。
「重要なことは、一度この法律ができてしまうと規制を受けるのはマンガだけじゃないってことなんだ。 小説だって写真だって絵画だって音楽だって思想だって評論だって新聞だって雑誌だって。これはいずれ全ての表現にかかわってくることなんだ」
(中略)



意見書「本当に守るべきもの」では、NPO法人・日本禁煙学会が公開中のアニメ映画「風立ちぬ」を 制作したスタジオジブリに対し喫煙シーンの多さに「苦言」を呈したことにも触れている。
別項にあるように作品から「喫煙推奨のメッセージを受け取ってしまう」のは「主題を見失った残念な鑑賞の仕方である」というのだ。
「戦前戦中を描いているのだから、あえてタバコを吸う場面を消すと不自然。 当時の飛行機を造る人たちの複雑な心境にこそ注目してほしい」とちばさん。


「それはそれとして」と声を強めた。
「私たちが表現の自由を言うと、“何でも好きに描かせてくれ”と わがままを言っているように受け取られるかもしれない。でも、そうじゃないんです。 作り手側が自主規制をすれば、それによって重要な情報が読者に伝わらなくなるかもしれない。表現者が可能な限り自由に表現できる土壌があれば、それは受け手にとって『知る権利』の拡大につながる。事の核心はそこにあるんです」


法規制を唱える政治家はなおも言うかもしれない。
「悪質な漫画を放置しておいて、勝手じゃないか」と。
「その線引きを誰がするのでしょうか。親が我が子を厳しく叱って見せないのは構わない。 残酷なシーンや性的に過激なものを子供に見せたくないという気持ちは分かる。 しかし、国や行政が線引きをして一斉に書店や書架から撤去させるのは話が違う。 それでは戦前の軍部の検閲と同じです。国民の知る権利を守るには、あくまで描く側の良識と読者の自浄能力に委ねるべきです」


ーーーーーーーー以上ーーーーーーーー

「おれは鉄平」

アニメはイマイチですが、原作は最高です。
この時、鉄平は、まだ大資産家の御曹司であることは知らない。キジ撃ち男の中条は剣道の名手。鉄平の最初のライバルにして、とても意地悪なキャラ。ところが、読者に徹底的に嫌われたころ、実は孤児で孤児院では子供たちの面倒をみる、優しいお兄さんだったりする。それが、ちば作品のキャラづくり。


のたり松太郎」(23分あるので興味ない方、お忙しい方はスルーを)

なんでもそうですが、アニメと原作は別物ですね。
原作より、アニメの方が良かったのは「タイガーマスク」と「デビルマン」くらいですかな。
とくに、この主題歌は最悪。ヒットしない間違いなし。それにさ、いくら「暴れん坊松太郎」だからって、還暦の「暴れん坊将軍」様を声優にするとは、なんとも安易な発想。ぜんぜん、原作を理解してない、こじつけ、テキトーキャスティングには失望です。
なんでもそうですが、特に、ちば作品はPTAから誤解を受けやすい素材なので、もそっと丁寧な扱いをしていただきたい。松太郎の兄弟姉妹の描写は良くできていましたけど・・・。