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少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

2469 チベット医学1

生命が存在する故、疾病、怪我、死が必然であり、故に医学が発生し、その起源が宗教であり、薬学(薬草学、漢方学)、鍼灸学(例えば、鍼灸による麻酔学、鎮痛学)へと発展しました。
西洋医学の歴史、200年〜250年に対して、チベット医学の歴史は2500年〜3000年です。
臓器移植のコーディネートを通じ、アメリカ、日本、中国と3か国の医療現場を垣間見ることにより、医の原点は、チベットにあるのだと、私はぼんやりと思っておりましたが、このたび、明確な答えが見つかりましたので、自分自身への記録としてここに、残しておきたいと思います。


チベット医学は、まず人間の起源に遡ります。物理的な人間の成り立ちです。


人体はまず「サボン」(種=精子卵子、DNAのこと)の結合体であることを数千年前から熟知。そこからくる遺伝子伝達異常による先天性の疾患などについても、解明されており、いわゆる奇形に対して、悪霊だの、祟りだのという、風俗や伝説といった非科学な思考を否定してきました。


そして受精が滞りなく完了すると、細胞分裂により、胎児が子宮の中で発育するのですが、この時から誕生〜死までの期間に人体は、五大元素によって成り立ちます。
チベット医学では五大元素を、すなわち「地・水・火・風・空」に分類します。一見、宗教的な虚無の発想に思えますが、実に奥深く、かつ、生態的に計算しつくされた論理です。


五大元素を簡単に説明しますと、「地」は人体を形成する食物を指します。
基本は大地の恵みからいただく自然界の食物連鎖です。地内にある栄養素を蓄えた、植物、穀物を基本とし、それを食した獣の肉、魚、鳥類も含まれます。
つまり、裏を返せば、現在のような石油から作られた食物や、化学調味料遺伝子組み換え食材、合成食材などの全面否定といえばわかりやすいでしょう。
胎児は母体から栄養を吸収するので、妊娠した時からはじまります。
人体に対して基本的に必要な栄養素は、蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの5大栄養素であることが、わかったのは、戦後のこと(長くてもここ100年以内)。それをチベット医学は3000年も前に解明していました。


「水」はそのままですよね。
水がなければ、当然ですが生物は存在できません。問題は、水の質です。地球も人体も、そのほとんどは水で構成されています。特に胎児は羊水の中で10か月も過ごすのですから、羊水の良し悪しで居心地が変わり、ストレスを感じたりして、成長に大きく影響します。
生後から死まで、飲料水、料理に使用される水も含め、体内に入れる水だけでなく、たとえばシャワーを浴びたり、家畜や植物に与える水も含め、生命と大きなかかわりを持つことは、最早、説明不要ですね。


「火」は人体の陰陽、すなわち体温とバランスを意味します。
人体は、低体温、高体温と、一定の体温の枠を超えた時、体調が不良になり、最悪は死に至ります。また、年齢、性別にもより平均体温は異なり、それが陰陽というバランスに表れます。バランスは大事ですよね。
例えば、人体にウイルスが侵入しますと、自律神経の命令で、免疫作用が働き、人体が高温を出して、高温に弱いウイルスを攻撃します。自身の体温をエアコンのように、自身の意思で調整できる人間はいません。現在では、当たり前のことですが、チベット医学では、古くから解明されていました。


「風」は習慣や環境です。
どんな風土に生まれ、どんな家庭(環境)に育ち、どんな言語をしゃべり、どんな教育を受け、どんな職業につき、どんな家庭をもつか?
これはすなわち、生後に受ける、さまざまな外的な要素ですね。
「病は気から」という言葉がありますが、いわゆるストレスですね。
ストレスの源は、つまりジレンマです。こうでありたいという現象と、そうならない現実とのギャップから発生する憤り。これが許しがたいものになると、それが怒りであったり、嫉みであったり、痛みであったり、とマイナス要素が集結し、陰陽のバランスが著しく崩れ、癌などの遠因になります。
現在、アメリカでは「アンガーマネージメント」なる怒りを自己コントロールするセミナーが浸透していますが、チベットでは、古来から怒らない生活習慣を実践してきました。


「空」は空気。
現在の中国のPM2・5は酷いですね。空気、すなわち酸素がなくては生きて行けません。しかし、人体の老化は、酸化が原因であるということが、近年の研究で明らかになりました。
しかし、人類(チベット医学)は、すでに内臓細胞を酸化から守る、つまり抗酸化作用(療法)を取り入れていました。それは呼吸法であったり、メディテーションであったり、ヨーガであったり、断食による排毒治療や、植物や果実から、抗酸化作用の強い、ビタミンC群、ビタミンE群の積極的な摂取を意図的に行ってきました。


そして、「サボン」「五大元素」に「ワンポ・ナムシェ」(魂)を加えたものが、人体形成のすべてという考え方です。


人間の疾患は、必ず、このうちのどれかが、原因です。そこを究明しなければ治療はできないし、逆に、そこを見つければ、最良の治療法を見いだすことができるという、極めて合理的な論理で、それは仏教でいう因果。つまり原因と結果の関係。仏法を悟ることにより、因果を知るとこが、極楽への往生への道であるという教えは、単に道徳心の向上だけにとどまらず、医学にも通じるというわけです。


電波の不調により、思うようにパソコンが進みませんが、自分に言い聞かせるように、続きを書いて行きたいと思います。