少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

2628 永遠の間 終章

4/29-17 

「間」の話5。一二三慎太のケース
一二三慎太、その後、彼はどうなったのか?そういえば、そんなピッチャーがいたな、と思うファンも少なくないと思う。

以下 コピペに加筆。

「一二三」という名字は父の実家がある熊本県八代郡を中心にわずかに存在する珍姓で、先祖は肥後国の侍である。育成契約への移行後は、育成選手に関するNPBの規定で3桁の背番号しか着用できないこともあって、名字をアラビア数字に置き換えた123を背番号に使用していた。

高校3年生だった2010年夏の選手権全国大会決勝戦では、興南高等学校の左投手・島袋洋奨から3打数1安打を記録しながら、島袋との投げ合いに敗れた。
ちなみに島袋は、中央大学を経て、2015年に福岡ソフトバンクホークスへ入団。同年8月19日には鳴尾浜球場でのウエスタン・リーグ公式戦で、前述の決勝戦以来6年振りに対戦した。この対戦では、打者転向4年目の一二三が二塁打を放っている。

阪神での打者転向直後に、甲子園の室内練習場で、当時中日に在籍していた山﨑武司の折れたバットを偶然発見。同じモデルのバットをメーカーへ注文した直後に、中日とのウエスタン・リーグ公式戦でナゴヤ球場に赴いたところ、調整を目的に中日のベンチへ入っていた山崎から即興でスイングの指導を受けた。
この指導まで両者に面識はなかったが、一二三自身は後に、山崎からの指導を「宝物」という表現で述懐。山崎が現役を退いた後も、山崎を「(打者としての)師匠」と呼んでいる。

いよいよクライマックス

ドラフト会議で投手として阪神から指名された時点では、サイドスローからシュート気味に変化する最速150 km/hの速球とスライダー、チェンジアップ、ツーシームを投げ分けていた。
元々はオーバースローから最速149 km/hの速球と同じフォームから縦のスライダー、フォークボール、チェンジアップ、カーブを投げ分ける上に制球にも優れ、高校3年時の今村猛以上との評価を受ける完成度の高い投手であった。

ここが問題の一行です。

しかし、高校3年時の選抜で「どうやって投げたらいいのかわからなくなった」とフォームを崩し始めた。

そう、ここです。ここに繋がるのです。あの日のタイム。
これこそが、あの自由が丘高校戦での、球審のタイム、いわゆる予期せぬ「間」。伝令に走った自由が丘の選手、そして確認のタイムをした球審。 どこにも落ち度も悪意もない、ただの空間、時間にして60秒の出来事。画面には映らぬ、選手の鼓動、リズム、そしてタイミングという「間」、間が悪い。
この些細な宇宙空間、素粒子の流れが、試合の行方だけではなく、一二三という素材の芽を、魔物が棲むという甲子園のマウンドが暗黒へ葬り去ったと言えなくないか。
その程度のことでというなかれ。これは完璧主義者の落とし穴であり、いわゆるイップスの一種。プロ野球選手、プロゴルファーに多存する。コントロールは脳の神経と全身の筋肉の神経の一致で決まる。どこかの歯車が狂うとボールは意図した箇所へは到達しない。それはちょっとした精神のバランスの崩れから生じる。
一二三の場合、球審のタイムだった。投手は繊細である。
(ここは安藤著)

さらに同年4月の練習試合で相手打者の頭部にデッドボールを当てて以来、オーバースローから投げるボールが右方向へ抜けていってしまうイップスに悩まされ、サイドスローにピッチングフォームを変更した。

自由が丘高校戦が3月、その「間」を引きずったままの登板だったに違いない。(安藤感想)

阪神へ入団した2011年当初は、サイドスローでの投球を続ける意向を示していた。しかし、その後で右肩を痛めたことから同年8月中旬にはオーバースローへの再転向を模索していることが報じられた。
結局、右肩痛の回復状況が芳しくなかったため、2012の春季キャンプからは外野手に転向した。

以上 コピペ終了

あの春のマウンドの60秒の間を、一二三慎太は取り戻すことができなかった。本来、あり得ない話かもしれない6年前の一瞬の偶然。練習を重ねても重ねても、取り戻せないタイミングがある。
一二三は何かの大会で、雨に泥濘んだマウンドに足を取られ、ボークで決勝点を奪われた苦い経験もある。その後、彼はマウンドに水を撒き、泥濘んだマウンドを作って練習もした。それだけ意識の高い投手でもある。その繊細が災いしたというなら、野球の神様はあまりにも残酷ではないか。

一二三慎太投手、独立リーグで立て直し、再びプロの舞台に戻って来てくれることを切なる思いで願望する。

そんな崇高なドラマを短い時間で解説したが、まさにその現場で同じ空気を吸っていたはずのおぼこいナースカナちゃん。今ごろ夜勤明けのベッドでグースカピー。
「ねえねえ、変なおじさん患者に絡まれて、甲子園に行ったのかって聞かれたけど、あたしたちが行ったのって、アレ、甲子園だよね〜?」
「あ〜そういえば、なんか行ったよね〜関西。なんか変な塔見たけど、野球なんかやってたっけ?甲子園ってさ、阪神でしょ?カークランドとかバッキーとか」
「ヘ、なにそれ?」
「お父さんが言ってた」
と、故郷の同級生とLINEをやりながら、カナちゃんは落ちたのです。

この項 了 お疲れ様でした。